モノ消費・コト消費の次は、イミ消費&トキ消費

モノ消費、コト消費、と来て、どうやら時代は、イミ消費の時代になったらしい。トキ消費なんて言葉もあります。
要は同じ思考の人と一緒に楽しめる内容、その場限りでしか味わえない内容に、みんなお金を使い始めてるということ。

昨年11月から大ヒットして今や100億円の興行収入を突破した、映画「ボヘミアンラプソディ」。通常の鑑賞だけではなく、発声OK・歌OKの応援上演も話題になりましたが、これもイミ消費。

公開からもうすぐ3ヶ月が経とうとしていますが、何と今だに全国各地で応援上映が実施されています。上映されているということは需要があるということ。私も公開した次の日に応援上映の会で鑑賞しましたが、超絶楽しかったのでできればもう一度応援上映に行きたいと思っています。
(応援上映に行った感想はコチラ)

Queenの映画「ボヘミアンラプソディ」が何故ヒットしているのかという話

ボヘミアンラプソディの応援上映は、まるでライブに来たような感覚になることができ、鑑賞というよりは体験という言葉が近い感じ。まさにイミ消費です。

ここ数年見られるハロウィンの急激な盛り上がりも恐らくイミ消費。みんなでコスプレをして練り歩いたりパーティーをしたりする“体験”ができるからですよね。(ただしハロウィンも既に飽和市場のようで次はイースターが来るとか言われていますけど)

・非日常であること
・体験できるということ
・参加したという記憶が残ること
今この瞬間にしか得ることができない楽しみに価値を置く・お金を払うという方向に世の中が変わってきています。

先日リクルートさんの記事を拝読しましたが、飲食店もイミ消費/トキ消費を重視。お料理の質だけではなく「来店する人にとって意味のある」サービスを作り出せるかどうかに期待がかかっているそうです。
そういえば以前に認知症への理解と支援を目的とした「注文をまちがえる料理店」が話題になりました。これもイミ消費の実例になるかもしれません。

もう、ますます「うちの商品はコレでアレでこういう風にいいんです!」「安いんです!」などと熱く語っている会社さん・お店屋さんはまじで危険でございます。
既に「うちの商品はあなたにとってこういういいことがあります」という時代さえ終わりを迎えつつあるんですから。

これからは「あなたから買いたいです」「あなたから買うことに意味があるんです」と言ってもらうことが超絶重要になってくる、
ということはますます一人一人がぼんやり生きていたら危険だー!ということに他なりません。

もし「あなたから買うことに意味があるんです」と言われたら、たとえサービス・商品の価格も高くてもきっとお客様は買ってくれる。
こういうスーパー経営者マンを私は何人も知っていますが、これからの時代、デザイナーやライターもそのように変化していかないと、この先ゆっくりとご飯が減っていく!!

「デザインできます」「文章書けます」だけではかなり黄色信号。
「グラフィックデザイナー」「ライター」だけしか書かれていない名刺も危険!
最低でも自分のキャッチコピーをお名前の前につけて名刺を作らないと、大勢のデザイナーに埋もれてしまい見つけてもらえなくなります。

あとデザイナーもライターも飲食店さんも自分から発信をどんどんしないと〜!と最近本当に発信の重要さに気がつきました。
待っているだけではダメでございます。
はい!はい!私!ここにいます!こんなことやってます!と自分から発信していかないと・・・。10年後公園で寝る生活になるかもしれない(本当に)

ちょっと危機感たっぷり目の怖い記事になってしまいましたが、ちょっとこのくらい危機感を持って仕事をしていきたいなと思う寒い今日のこの頃です。

今日のお告げ

「お前、常に危機感を持って仕事しろ。この環境が長く続くと思ったら大間違いだ」

これは以前勤めていた会社の先輩が、私に常に言っていた言葉、15年経った今でも思い出す私の中の名言でございます。
超絶安いお給料の会社員時代でしたが、この言葉を聞けただけでもあの会社に勤めていて良かったな〜と今では良き良き思い出です。

それでは今日はこの辺で。

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