昨日、撮影の帰り道をカメラマンさんとご一緒していた時に出てきたのが、
クリエイターのレベルは
年々下がってきている
という話。
今じゃクリエティブの100%はデジタルツールで完成できるけれど、改めて思うと昔はそうじゃなかったんですよね。
話をしていたカメラマンさんは今年還暦なので、フィルム時代の頃からバリバリ現役で活躍されていた方。
写真撮影の肝は、他ならぬ「ライティング」だと説くそのカメラマンさんは、フィルム時代のライティングのハンパないシビアさについて、ご自身の体験を元に話してくれました。
とにかく現場で技術を何度も怒鳴られながら学んで、盗んで、自分で必死に勉強して・・・という毎日を繰り返していたそう。
今のようにPhotoshopがない時代ですから、画像修正は本当に大変な作業。
なので撮影時のコンディションをカンペキにしておく必要があったんですね。
一方の私がデザイナーとして働き始めたのは今から約20年前。
既にMacを使ってデザインをしていましたが、当時会社にいた私の大先輩には「写植技術」を知っている方がいたので、「字詰」の理屈について、とにかくやかましく指導されました。
「字詰」というのは、
その字面の通り「文字の詰まり方」を調整する作業のことで、デザイナーの基本知識なのですが、Macがない時代に字詰をアナログで行っていた人たちは、ものすごーく厳しく作業を行っていました。それを専門に行う職人さんもいました。
でもデザインの全てをデジタル上で解決できる時代が当然になったので、文字に関する知識がなくても、字詰も、文字訂正もMacで簡単に調整できるようになりました。
また私がデザインを始めた頃は、
ペンツールを使ってパスを描き人物を切り抜くことが常識だったのですが、
今はパスなんて描かなくても
Photoshopで
ワンタッチで切り抜ける
こんな夢のようなことが実現されるようになったんですね。
キレイなパスの描くために練習が必要で、
私も
ベジェ曲線
(↑パスのこと)
1000本ノック
と題して
自分でパスを描く練習をしたことがあります^^;)
でも、今は
デザイナーになるために
パスが全然描けなくても、
全く問題なし
面倒くさい作業は
ほとんどアプリが
解決してくれるようになったので、
覚えることも
やらなければいけない作業も
どんどん減っています。
そしてテンプレートやフリーストック写真があるので、誰でもデザイナーになれるようになりました。
だからこそ、
昔に比べて
必要な作業が減ったからこそ、
他のインプットが
必ず必要です。
今、デザインだけ、カメラだけでは本当に食べていけません。
デザイン+◯◯
カメラ+◯◯
というように、
プラスの技術や知識が絶対必要です。
これはクリエイティブ職に限った話ではありません。
今まで通じていた
これさえあれば大丈夫
ここにさえいれば大丈夫
が、本当に通じない世の中
になってきているんですね。
だから常に現状に満足せず、
何歳になっても
自分の考えや仕事内容を
アップデートしていく。
この習慣が本当に大事だな
と改めて思う今日この頃です。
仕事だけじゃないですよね。
結婚さえすれば安心
子どもさえいれば
広い家に住めれば
など一つのことに固執する全てのことに同じことが言えます。
クライアントさんにも
現状に満足せず、アップデートのきっかけになるようなクリエイティブをこれからも作り続けたいと思います!
それでは今日はこのへんで
\お読みいただきありがとうございます/
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