年賀状だって“伝え方”一つで立派な営業ツールになる

帰省先の神戸から、柏の自宅に戻ってきますと今年も年賀状が届いていました。
ハガキ代と書く手間が取られるので、正直毎年出すの面倒だな・・・と思いますが、それでも毎年30枚ほど書くようにしています。

携帯電話、さらにはSNS・スマートフォンの急速な普及で年賀状はピーク時(2003年)の半分まで需要が落ち込んでいるそうです。
以前は書いていたが今はもうやめた、来年はやめようかな、と思う人や会社もたくさんあるんじゃないかなー。
(年賀状屋さん、大丈夫なんだろうか・・・?多分大丈夫じゃないはずです。)

ですが、
今年私が受け取った1枚の年賀状に、
「久しぶりにこの人に会いたいな」「今度仕事の相談してみようかな」と思う年賀状がありました。

それは、昨年1年間はお取引をほとんどしていなかった、とある広告会社の社長さんからの年賀状だったのですが、

・自分の会社ではこのようなことをやっている
・挨拶の中に自分が役に立てる内容が書いてある
・ホームページのQRコードが貼ってある
・ブログを毎日書いていることをアピールしている
・手書きのメッセージが添えてある

たった1通の年賀状ですが、とても参考になり「またこの社長にお会いしたいな」と思える嬉しい1枚でした。

私のことを思い出して筆をとっていただけるだけでも嬉しいのですが、
このようにご自身のことをしっかりアピールできる姿勢を崩されていない方から便りをいただくと、ぴっ!と自分も引き締まるような思いがいたします。

私もデザイナーとして大人の時期を過ごしてきましたので、どうしてもアーティスティックな年賀状に走りがちになりますし、「デザイナー年賀状特集100に掲載された」なんて、素晴らしい経歴を持つ友人デザイナーもたくさんいます。

でも、私のような一個人事業が出す年賀状でしたら、アーティスティックなものよりも、
自分のことをしっかりアピールできるようなものの方がいいような気がしました。

店舗を経営されている方や、会社を経営されている方も、うまく自社をアピールできる内容の文章でハガキを出すことができれば、立派な営業ツールになるのではないでしょうか?
SNSやスマホを使った挨拶も素敵ですが、「ハガキを出す」機会も、まだ捨てたものではないと思っています。

また手書きのメッセージを書くのは面倒かもしれませんが、「お元気ですか?」の一言が手書きで添えてあるだけでも十分嬉しいもの。
ぜひ1枚30秒、送る方へ手書きのメッセージがあると、一気に心の込もったハガキになると思いますし、コピペで来るSNS経由のメッセージや、ワンプッシュで送れるLINEスタンプよりもよっぽど効果がある気がします。
(お友達でしたらまだしも、ビジネスでコピペ挨拶はあまりいただけない気が・・・お相手のことを考えたメッセージの方が素敵ですよね)

あと、年賀状印刷のチラシも伝え方の文章を変えるだけで、サービスを提供している方からの注文が復活するような気もいたします。
年賀状印刷
早割
とかだけではなく、
(↑もー、このコピーじゃほんと何も伝わらん。「年賀状印刷」と「早割」しかわからんよ!)
お店やビジネスマン向けに「久しぶりに来店のきっかけを作る文書を提案します♪」など、
企業やお店の助けになり、メリットになるようなオファーをチラシに書いたり、例文を載せれば、他の年賀状印刷業者と差別化もできますよね。

実家でぼんやりテレビを眺めていましたら、
「郵便局屋さんの年賀状ノルマがひどい」
「中には20万円分、自腹で年賀状を買った」
という不幸オーラ全開のニュースを見ました。

・・・。

自腹で年賀状を購入した郵便局の人たちに、今日のブログが目に留まればいいなあ。

ただ出す年賀状ではなく、
誰かの役に立つ、何かのきっかけになる年賀状なら、出したい!と思う経営者やサービス業の人たちはまだまだたくさんいると思います!

年賀状のメリットは、下についているクジだけではありません。
(てゆーかあれ、未だに切手しか当たったことないし。そもそも一等賞にそんな魅力感じない

上手く使えば、まだまだ立派な営業ツールになる、日本のいい風習だと思います。

自腹で年賀状を購入した郵便局の人たちに、今日のブログが目に留まればいいなあ(二回目)
と七草粥(夫作)を食べながら思った今日この頃でございます。

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