こんな営業はイヤだ!

ケース①
請求書の郵送と振込みを済ませて郵便局から自宅に帰る時のこと。ぼさーっと歩いていたら「食材宅配サービス」のお兄さんに声をかけられました。

お兄さん「あ、ちょっとすいませーん」

私「はい何ですか?(道にでも迷ったのかな?)」
兄「あのー、私ですね食材宅配サービス◯◯と申しまして、
今この近所に配達に来たんですが」

私「はい・・・」
「今、宅配サービスの
新規キャンペーンをやっておりまして」

私「ええ・・・」
「こういう商品を
お届けしているんですけど興味ないですか?」

私「・・・えーっと」
「今契約してくれたら初月◯◯%割引なんで
お得に始められるんですよねー」

私「んーっと・・・
すみません。
今はいいかな・・・」

兄「そうですかー(残念そうな顔)
じゃあこのチラシだけでも
持って帰ってください〜」

私「(あっさり引き下がるんかい)


ごめんねそのお兄さん、チラシはやっぱりゴミ箱行きなの。
だって宅配サービスにも新規キャンペーンにもあんまり興味がないんですよ。

ケース②
夫が以前に勤務していた持ち帰り型飲食店(お弁当・オードブル)での話です。時は平日お昼の12時。個人でランチを買いにくるお客様、会社に配達するランチの注文を千手観音のように捌かなければいけない1日で最も忙しい時間に鳴った1本の電話。

夫「はい、お電話ありがとうございます!
◯◯弁当店でございます!
(↑注文の電話だと思ってる)」

電話の主「あ、〇〇弁当店さんですか?」

夫「はいそうでーす!」

電「私、◯◯会社の◯◯と申しましてー、
今少々お時間よろしいですかー?」

夫「はいどうぞー!
(今マジくっそ忙しいけど、テレビ局のロケ弁かな?)
(注:↑当時ロケ弁の注文がよくあった)

電「お宅の電話回線なんですがー、うちと契約するともっと安いものに変更できるっていうご案内をねさせていただこうと思いましてー、今どんな電話会社をお使いかまず聞かせていただこうかなと思」

夫「ちょっと待って!!
あのさ」

電「はい!」

夫「うち、何屋か知ってる?

電「えーっと、
◯◯弁当店ですよね!?」

夫「そう、◯◯弁当店。
弁当作ってるの。
電話する前から
わかるよね?」

電「はい!」

夫「弁当屋が
一番忙しい時間帯って
何時だと思う?

電「・・・お昼の12時くらい、
ですかね」

夫「今何時か知ってる?」

電「・・・えーっと、12時ですかね」

夫「ちょっと考えたら
わかるだろーが(`Д´)

俺は今、
電話料金を
考えてる場合じゃねーよ!!」


「・・・ってことが昼間あってさー久しぶりに怒っちゃったよ^_^」
と帰宅してから話す夫。私が「そんなに電話引っ張って怒るなんて珍しいね」と聞くと「あまりにもこっちの状況を考えていない電話についイラっとしてしまった」とのこと。
(イラっとするからハゲるんだよ/注:夫はハゲです)と思いましたが。

この二つのケースは何があかんかったか

私は飛び込み営業を決して否定しているわけではありません。会社のノルマもあると思いますし、営業は本当に素晴らしいスキルです。私の周りにも素晴らしい営業マンが何人もいます。

ただ相手のことを考えていないトークをすると嫌われるだけで、契約が取れるところか「二度と会いたくありませんよさいなら」と思われてしまって仕方ありません。

ケース①の場合

「食材宅配サービスをしている」
「新規キャンペーンをやっている」
この二つだけ聞いて、よし!契約しようと思う人はどのくらいいるだろうか?
「今すぐ食材宅配しないと今日死ぬ」と考えている人ぐらいではないだろうか。(そしてそんな人は多分いない)

例えば
「食材宅配サービスで10分作れる超絶簡単、しかも美味しい、1日に必要な栄養たっぷりのおゆはんレシピ集を今お配りしているので、良かったら読んでくださいね^_^ 良かったら、会社のサイトに「忙しい人でも毎日手作り3食ブログ」を書いているので、ここのQRから良かったら見てください。冷蔵庫すっきり術も載っていますよ。」
とか言ってもらえれば、
「興味ないです」から「じゃあちょっと見てみるかー」くらいに意識が変わるかもしれません。

ケース②の場合

悪気はないのに怒られてしまったので挽回は難しいですが・・・。

再度怒られるのを覚悟で「弁当屋」の営業中で一番暇な昼の3時に直接店舗に行き、

「この間はすみません。でも僕、本当に◯◯弁当店の経費を下げたいと思っているんです。たった1分だけでいいのでお話聞いてもらえませんか?経費が下がってその結果年間◯◯円削除されてその分、食材にお金をかけられた飲食店の例があるんです」

までもし言ってもらえたら、
うちの夫も「うーん、1分だけならいいよ」となるかもしれません。

今日のまとめですよ

例に挙げた、食材宅配サービスも、電話料金節約プランも、素晴らしい商品なんですよ。

でも、いきなり契約してもらうことを前提で
自分のサービスのことを並べて語るだけではあかん、
あかんのです。

相手のことを考えて語る、
これが何よりも一番重要です。

相手のことを考えて語ると、最初は悪くてもそのうちだんだん良い印象になってくる、そのうち「あなただから買おうかな」と思ってくれるかもしれません。商品もサービスも似たようなのがいっぱいある。だから「あなただから買うよ」に持っていなかいといけません。

そして、自分から「あ、これはもしかしたらお客様にはいらないサービスかもしれませんね。そうしたらこちらの(安い)プランの方がいいですね」と下がることも時には必要です。

「自分のために考えてくれている」という印象を持ってもらえれば、環境や状況が変わった時、契約してくれなかった人は契約に、安いプランの人はもっといいプランに乗り換えてくれることだってあるかもしれない。

いきなり自社サービスを「ぺらりーの」と語る前に
「語る相手のことを考える」。
少し考えただけでも変わりますし、本当にコレ、大学の授業とかで教えてほしいと心の底から願います。

相手との関係性ができて、初めて商品を気持ちよく買ってもらえると私は信じてやみません。
だからこそ、まず第一歩は「相手のことを考えて語る」、絶対に忘れずにいたいと思います。

それでは今日はこのへんで。

\お読みいただきありがとうございます/

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