ストーリーを語ると数多くの同業の中から選ばれるよ!の話

少なからずこれまで数々の仕事に携わってきましたが、今日はとても個人的な観点で「この仕事好きや〜♪」と感じる瞬間について書きたいと思います。

私の中で携わる仕事には、大きく二つの種類があります。

一つは、
・えーん(T_T)はよ終わって〜(涙)
と途中で折れそうになる仕事。

この多くは広告代理店から依頼される案件が多く、国内大手の車、不動産、食品会社などの仕事。以前は「こんな大きい会社の仕事やったよ!」と言わんがために引き受けていましたが、心折れそうな罵詈雑言を時間問わず浴びることが多いので、精神衛生が非常に悪くなることも多々。
今はほとんど受けていません。

もう一つは、
・ここのサービス(お店)、個人的に買いたくなるな〜♪
といつの間にかクライアントのことが超大好きになっている仕事です。

なぜ、同じ仕事なのに、
はよ終われ!と、大好き〜!に分かれるのか。

それは
そのクライアントの思いや営業理念に、共感できるストーリーがあるかどうか。

はよ!と、好き!の分かれ目は
この「ストーリー」を見れるかどうかの1点と断言しても過言ではありません。

<例えばこのような仕事①>

最近携わっている、飲食店看板のお仕事。
看板のデザインを制作する仕事ですが、デザインを起こす前の会議にはデザイナーである私も必ず参加します。大阪のお店の時は、新幹線に乗って大阪まで行きます。

「いや、Zoomで済むでしょ?w」と言うことなかれですよ。

実際にお店の経営陣や店長、スタッフやアルバイトさんとお顔を合わせて、お店の想いや、経営者さん、店長さんの理念を聞いていると、打ち合わせが終わった後は「応援したくなるー!絶対いい看板作るぜー!」と、ただの「デザイン作業」にならず、そこに気持ちを乗せて制作をすることができます。

そして無事に制作が終わった後も、そのお店に食べに行きたくなるし、実際にくっついた看板をこっそり見に行ったり、実際の仕事が終わった後も応援したくなるんですね。

<例えばこのような仕事②>

以前から本ブログで度々ご紹介していますが、
数年前から犬用の健康食品を扱う会社の商品販売ランディングページを制作しています。

以前、あるランディングページをリニューアルする際に、制作前に記入をお願いしているヒアリングシート(私がランディングページを作る前には、このストーリーなどを見つけるためにヒアリングシートの記入にご協力いただいています)の記入をお願いしたのですが、そこに書かれている社長の「とあるストーリー」が大変感動的だったので、この会社の商品を全面的に応援したいー!と思うようになりました。

そのストーリーをご紹介します。

今の前の会社を経営している時、プライベートで大変ショックな出来事があり、心身ともにダメージが大きい時期があった。

それを見かねた友人が「犬を家族に招き入れると少しは気持ちが休まるかも」とアドバイスをしてくれ、小さいワンちゃんを家族として迎え入れることに。

 

友人のアドバイス通り、家族として来たワンちゃんは本当に辛い時期を支えてくれ、自身の体調も精神面も徐々に元のように復活してきた。

 

ところがある日、そのワンちゃん頭の毛がごっそりと抜けてしまい、四谷怪談に登場するお岩さんのような姿に。
可哀想な姿を見ていられなくて病院を何軒も何軒も回ったが、はっきりした原因は分からず、どの病院でも注射をされて薬を処方されるだけ。
薬をどれだけ飲ませても、何をしても一向に回復する傾向は見られなかった。

 

諦めかけていた頃ふと思いつき、いつも与えていた食事を自分の手作りのご飯に変えてみた。
すると何と、たった3日でフサフサの毛がワンちゃんの頭に復活してきた。

 

その時、その社長は確信した。
「食べたもので
体は作られているんだ」と。

 

これを機に前の会社を畳むことを決意。
「人生で一番辛かった時期を支えてくれたワンちゃんに、いつまでも一緒に家族でいてほしい。きっと他にも同じように思っている飼い主さんはたくさんいるはずだ。

“犬の寿命は短い”と言われているけれど、その寿命を1日でも延ばして一緒に過ごせるように、素材や材料に絶対妥協しないワンちゃんの健康食品を売る会社を作ろう。どの子にも長生きしてもらって全ての飼い主さんに幸せな日を過ごしてほしい。」

 

(※このストーリーはあくまでも個人の体験に基づく話です)

・・・そんな感じで今の会社をスタートしました〜♪♪

とサクっと書き添えてありましたが、このストーリーを読んだ時、私はかなり感動しました。

ただ「儲かるから」、「楽そうだから」、「何となく目立ちそうだから」という理由だけではなく、このような思いがあることに、記入してもらったヒアリングシートで気がつくことができたのです。

私も家に猫が2匹おりますが、こんなストーリーを読んでしまえば、その会社の商品をとても応援したくなりますので、その後制作に力が入るのは言うまでもありません。

いかがでしょう。
きっとどなたにも今のビジネスを始める前に、このようなストーリーがあるはずです。

もちろん、全ての人に自分のストーリーが刺さる、とは限りません。
ですが1人に刺さることができれば、他にもそのストーリーに共感してくれる方は100%います。そしてその人たちは熱烈なファンになってくれる、と言っても過言ではありません。

「うちの商品は素晴らしく良いので、そんなストーリーなんていらないです」と言うことなかれです。ぜひストーリーを見つけてみましょう。絶対何かあるはずです。

似たような商品がずらっと並んでいる中で、
このようなストーリーがあるのと、ないのと、
どちらの商品を購入したい、と思いますか?
答えは明白ですよね^_^

それでは今日はこの辺で。

\お読みいただきありがとうございます/

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