広告は商品のためにあってクリエイターのためではない

ーなぜ、「ハズキルーペ」のCMは視聴者にインパクトを与えたのかー

今朝、仕事を始める前にぼんやりとYahooニュースを見ていたら、こんな記事が目に入ってきました。

参考 なぜ、「ハズキルーペ」のCMは視聴者にインパクトを与えたのかORICON NEWS

こちらのCMを制作したのは、ハズキカンパニー代表取締役の松村謙三さん。広告代理店に制作を依頼せず、ハズキルーペの会社社長自らがCMの監督、企画、脚本、チーフスタイリスト、撮影現場で一発OKを出すまで全てを自身で行なっているそう。

松村代表は、

私はCM制作の素人ですが、CMを見て商品を買う視聴者側もCMの素人。商品を売るためにCMがあることを忘れている。

イメージCMは、スポンサーのためにあるわけではなく、CMクリエイターのために作られている。CMに関する賞が多く設けられているが、そのほとんどは商品が売れた実績を元に選考されていない。選考基準を根本的に変えないと、結局スポンサーが離れていく現状を止める事はできないと思う。

この記事の中で語っています。

本当におっしゃる通り。

CMも広告も、それに付随するデザインもコピーも、全ては商品を売るためのもの。
広告はクリエイターのために存在するものではありません。

カルチャーや文化のために、美しいイメージCMやデザインが存在することはもちろん大切だと思いますが、それ以前にCMを見て購入・申し込みに至ることが本来の広告の目的。

紹介した記事には、

松村氏の手法は功を奏した。

とありますが、これが本来の広告だよう!と思わず口に出しそうでした。

また松村社長は、いきなり撮影現場に入って顔を合わせても、良い演技をしてもらえるはずはないと考えCM撮影の前日に、キャスティングした俳優さんや女優さんを自宅に招き夕食を共にするそう。
事前にCMの意図を説明し納得してもらった上で撮影に臨む、現場に関わる人たちとしっかりコミュニケーションを取っているんですね。

本当に大事なことです。

私もライターさんやカメラマンさん、コーダーさんなど、様々な職業の方と仕事を共に進めますが、コミュニケーションは本当に大事。いきなり、「はい、原稿お願いしまーす」と依頼を投げるよりも事前からこまめに連絡をしたり、時間を取って会いこちらの意図やクライアントの目的を、関わっている人全員で共有するとモチベーションも仕上がりもぐぐぐぐっと良くなります。

リアルで会うことももちろん大切ですが、今は簡単に連絡が取れる時代。情報をオンラインでこまめに共有するだけでも仕事のスムーズさが違ってくることを実感しています。

「本当に良い広告とは」の定義は
人それぞれあります。

私はやっぱり
「商品を売るため」という定義です。

どんなに素敵でかっこよくて綺麗な広告でも、商品が全然売れなかったら全然意味がないと信じてやみません。
ハズキルーペの社長さんがお持ちの考えを、ずーっと持ち続けたいと思っています。

ところで、武井咲さんのお着物姿はいつ見ても素敵、お美しいですね。
以前、知り合いのカメラマンさんに現場をご一緒した話を聞きましたが「マジでめちゃくちゃかわいかったー!」と自慢しておりました(笑)

それでは今日はこの辺で。

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