そのチラシは「誰を幸せにしたいか?」

チラシでもLPでも、作る時に最初に最も確認して大事にしたいのは、
「誰に向けた内容か?」
「誰を幸せにしたいか?」
ということ。

これが明確になっていると、出来上がったチラシやLPも「自分に届いた1枚の手紙」のようにスルスルと読むことができますし、反応が出る確率が高いんですね。「ラブレター」に例える方もいらっしゃいます。

私が最も「このターゲットの設定いいなー!最高やー!」と感じたのは、銀座にあり以前セミナーで幾度もお世話になった広告制作会社さんが作った、飲食店さん用の忘年会ご予約を促すチラシ。

もちろん「忘年会ご予約受付中!◯◯プランは飲み放題付きで4980円!」なんてコピーは書きません。
メニュー名や、カニ・フグなどの食材名もメインには載せません。

当然のことながらターゲットは「忘年会で店舗を利用する人」なのですが、このチラシのターゲットは「忘年会の幹事さん」に向けられ、内容も幹事さんが読んで予約したくなるようなことしか書かれていません。

キャッチコピーは
「できる幹事はお店選びが上手!」。
会社の忘年会を取り仕切る幹事さんは何かとやることが多くて本当に大変、且つ上司や同僚の方々に「今年の忘年会良かったね、楽しかったね♪」と言ってもらうことも大事。

そして、忘年会のお店選びをまず一番最初に考えている人は、誰を置いてとにもかくにも幹事さんなわけです。
このチラシは「忘年会の幹事さん」お一人を完全なターゲットとして作られ、そして度肝を抜くくらい恐ろしい反応率を叩き出し予約満杯状態になったそう。

セールスコピーの法則では「ヘッダーに権威性と過去の数字を・・・」などテクニックに則る書き方を最初に教わりますが、それ以上に大切なのは詰まるところ「誰を幸せにしたいか?」に行き着きます。

このように
「誰を幸せにしたいか?」を提案することもクリエイターの仕事の一つだと思いますし、そしてご依頼をいただいたお客様とも一緒に考えることのできるスタイルを取りたいと思います。

「うちはこれとこれとこれのサービスをやっていますので、ターゲットは親子、小学生、高校生、それと社会人と、起業を考えている社会人」とあれこれターゲットを広げるより「小学生だけ、しかもどんな小学生か」を最初に考えたチラシなりランディングページの方が、より反応が良く大勢のお客様を集めることにつながりやすいです。

「なるべく大勢の人に利用してほしい」という気持ちは皆さん持つ共通の思いです。
けれども「なるべく大勢」のみなさんに向けたチラシほど、本当に見事に誰の心にも刺さりません。

「なるべく大勢」の広告で許されるのは、超大手企業が超大手広告代理店と組んで制作する規模のチラシか、公共広告機構のCMくらいです。

でも超大手が打つ広告だって、最初に「こういう人をターゲットにする」という綿密な、しかも莫大な費用をかけて収集したリサーチ資料を元にしています。
超大手の広告会社のように莫大な費用を広告に投入できるのでしたら話は別ですが、殆どの会社・個人事業の方がそこまでの費用を1枚のチラシにかけるのは難しい。

だからこそ「誰を幸せにしたいのか?」を真剣に考える必要がありますし、デザイナーもそこを一緒に考えて話し合い提案することが必要です。

そしてそこで「反応を出す」「お客様を集める」という共通のマインドをお互い持てればいいなといつも思っています。

それでは今日はこのへんで。
(今年は美味しいすきやきの忘年会がいいな)

\お読みいただきありがとうございます/

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