ペッパーパーラーでペッパーくんと遊んでみた話

以前本ブログでは、東急プラザ渋谷の5階にオープンしたペッパーパーラーの様子をお届けしました。

その時の記事はこちらからどうぞ↓

ロボットと人が働くPepper PARLOR（ペッパーパーラー）に行ってみた話

すると先日、
イギリスの大学に通う大学生の女性から私宛に1通の問い合わせメールが。

なんでも大学の卒論で日本の飲食業界について執筆しようとしていたところ、本ブログのペッパーパーラーの記事をわざわざ英語に訳して読んでくださったようで、ペッパーパーラーや、日本の飲食業界について少しインタビューをさせてもらえないかとのこと。（ブログってほんとどこで誰が読んでいるかわからないのね・・・）

どうやらペッパーくんは、私が思っている以上に
海外からも注目されている子のようです。

いいですよ、と返信したところ喜びのご返信と質問シートをいただいたのですが、そーいえば、前回訪れた時はほとんどペッパーくんと触れ合えなかったので、先日打ち合わせの帰りに改めてペッパーパーラーを再度訪問しお茶してきました。

ちなみに、ペッパーパーラーは打ち合わせやPC作業にも適した心地よい空間。

Wifiも飛んでいるし、狭くて混み合っている他の渋谷のカフェよりも作業がはかどります。

たどり着くには、東急プラザ渋谷までひと歩き必要ですが他のカフェよりも居心地良く過ごせますので、オススメです。

さて、そんなペッパーパーラー。
今回はペッパーくんとの相席にチャレンジ。

前回訪問した2019年12月の時は、相席できるペッパーくんは5台のみで、利用には事前予約が必要でしたが、2020年2月現在はさらにペッパーくんが増えており、その数は10台ほどに。

予約制はなくなり相席ペッパー席が空いていれば、自由に座ることが可能になりました。

（ペッパーくん、こんにちは^_^）

相席ペッパーくんはトリリンガル。
日本語、英語、中国語を話すことが可能です。

主に彼にインストールされているゲームアプリを通じて遊び、コミュニケーションができます。

アプリの種類は、占い、熟語クイズ、記憶クイズなど計9種類。小学1年生くらいから大人まで楽しめるゲームが中心です。

なかには、Googleアースを利用したゲームも。

このゲームではペッパーくんのモニターに映し出されたGoogleアースの写真を見て、この場所がどこなのか、後から表示される世界地図をタップしてその場所を答えるというクイズ。

私もトライしてみますが、意外と難しい…。

外れた場合は、正解の場所と、自分が答えた場所の距離の差と、この距離が日本列島何個分かを教えてくれます。

(こんな特徴のない場所までクイズに出してくるなんて、結構いじわるです)

他はペッパーくんがいろんなポージングをしてくれるアプリがあり、いろんなポーズを取ってくれている間に「一緒に写真を撮りましょう」と呼びかけてくれます。

ちなみに、そのまま放置すると
「そろそろこのポーズもつらくなってきました」と音を上げるペッパーくん。
なかなか人間っぽいです。

ペッパーくんは人間の年齢で言うと、5歳くらいの言語を覚えているとのこと。

↑このように目と肩のランプが青く光っている時に話しかけると、返事をしてくれます。

元気ですか？
明日の天気は？

など話かけてみましたが、ちゃんと答えとくれます。

ただし、複雑な質問には答えられない様子。
例えば、桜の開花予想は？の質問に対しては、ちんぷんかんぷんな回答が返ってきました。

帰る時はモニターのボタンを押し、ペッパーくんな接客に対して評価をします。

頭を撫でた分がペッパーくんの評価につながり、「10いい子」が満点。

↑とても喜んでるペッパーくん

そして今回は、
店内がとても空いていたので、スタッフさんに少しお話しを聞くことができました。

ペッパーパーラーは人とロボットが共生して働く近未来の空間演出がコンセプトのカフェで、全ての業務が完全なロボット化になる予定はないとのこと。

またペッパーくんをはじめ、サーブロボットやお掃除ロボにできる動きには限度があります。

例えば、現金の取り扱い、調理、カテトリー（ナイフやフォークなどの食器）の配膳、細い通路に面している座席へのサーブなどは、人間の仕事です。

ところが、よく「ロボットが全て担当してくれるんじゃないの？」と質問されるそう。

現在のペッパーくんには、自由に歩行できる機能や、物を手で持つ機能はありません。お料理のサーブは配膳ロボが担当していますが、ペッパーくんは料理を持ってこないの？とよく聞かれるとのこと。

だけど指の関節は人間とそっくりなので、いつかものを持てる日も来るのではないかと思います。

また、配膳ロボは障害物や店内の構造上により進行できない箇所があり、その場合は人間のスタッフが配膳するのですが、中には「人間のスタッフが持ってくるなら、もうこの料理いらなーい！」と言ってくる、とんだ勘違いヤローもいたそう(もちろん全員じゃないよ)

ペッパーくんをはじめ、ロボットが活躍している場所ではありますが、そこだけがフォーカスされすぎている印象もあり、「人とロボットが一緒に働く」というコンセプトがなかなか伝わり切れていないような感じがスタッフさんのお話から見受けられました。

しかし、これから先もっと技術が進み、例えロボットが全ての業務をこなすことができるようになったとしても、人にしかできないことはきっとあるはずだし、そのできないことを見つけていくのが、今後の人間の課題なのではないかと、うずらぼんやり思いながら帰ってきました。

ちなみに今回も一人で行きましたが、一人でもペッパーくんと楽しく過ごせますので、空いていればぜひ相席ペッパーをお試しくださいね^_^

それでは今日はこの辺で。

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