社長には私達に見えない景色が見えているのか?と思った話

連日、度々メディアにも登場している、楽天市場の送料無料の一件。

送料無料化に対しては出店者からかなりの反発があり、その反発に関する報道も連日メディアを騒がせています。

楽天市場の送料無料はお客様を幸せにするのか?の話 楽天市場の無茶ぶりは商品をダメにすると感じた話

この騒ぎに対し、先日楽天市場の三木谷社長は会見で

「送料無料」ではなく
「送料込み」にします

と語っておられましたが、

ん?
これって使っている単語が変わっただけで、
何も解決されてないんじゃあ・・・。

と感じたのは私だけではないはずです。

三木谷社長は会見で
「今後も熱烈に激化する競争の中、荒波を乗り切るにはこれしかない」
と語っていますが、

多数の出店者の方から反発の意見を受け、
報道で大きく取り上げられ、
公正取引委員会の調査を受けても、
絶対に出店側負担の送料無料を撤回しない姿勢には、確固たる決意を感じざるを得ません。

「“社長のやり切る力”って、こういうことなんやろうか・・・」とぼんやり思っていると、今日私が数年前から楽天市場のランディングページを制作している会社の社長が、また怒り口調と共に電話がかかってきました。

送料無料、
いや違う、送料込みに伴い自社の商品も値上げをしていくので、ページを変更したいとのご相談だったのですが、相当困っているご様子です。

ついでに他のお話も色々お伺いしましたが、
今回、楽天市場側は3,980円(税込)以上は送料を自社負担で配送する代わり、お客様の購入をキャンセルできる権利が与えられるそうな。

どういうことかと申しますと、

・送料負担が必要なので許容の範囲で商品を値上げする

・しかし送料込み&利益が出る範囲で配送できる範囲は、本州〜四国まで

・北海道や九州への配送は送料が一気に上がるため配送すると赤字、もしくは著しく利益が低下する

・なので、北海道や九州にお住まいのお客様からの注文はキャンセルしても良いよ

ということ。

せっかくお客様から注文をもらっているのに
「大変申し訳ありませんが、北海道・九州地方の方への配送は承れませんので、ご注文いただくことができません」とアナウンスすることが公式で認められ、実際既に北海道や九州地方の注文をお断りしているショップも存在しているそう。

北海道や九州で近所にスーパーが存在していない地域にお住まいの方々で、日用品など生活に必要なものを楽天市場さんで購入している場合「今後は購入できなくなるのでは」と心配の声もあがっていると聞きます。

まあでもそうなれば、他のショッピングサイトで購入すれば済むだけの話なのですが。

このように、
たとえお客様からの注文をお断りすることになっても「自社負担の送料込み」の実施を絶対に曲げることのない楽天市場さんの姿勢にはは「すごい」の一言しか申し上げられません。

ここまでして実施を強行する楽天市場側には、私のような素人には見えない将来のビジョンが見えているのだろうか。

それとも、ただAmazonを徹底的に真似たいのか。

本当のことはわかりませんが、
「何としてもやる!」
という強い姿勢には、
ある意味学ぶところがあると感じます。

それと同時に、
常に冷静に判断できる第三者の人、
優秀な社外取締役のような人を
側に置いておくことの大切さも感じます。

とりあえずまたしばらく、楽天市場に振り回される日々を過ごすことになりそうです。

がんばるぞー!

それでは今日はこのへんで

\お読みいただきありがとうございます/

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