先日、大村信夫さんの著書「片付けパパの最強メソッド ドラッカーから読み解く片付けの本質」を読みました。
大村信夫さんは、
会社にお勤めのかたわら、男性では珍しい整理収納アドバイザー1級の資格を取得しており、片付けメソッドや、パラレルキャリアのこと、仕事の生産性向上術に関して全国で講演を行っている、“スーパーサラリーマン”さんです。
実は私、2014年に当時お付き合いのあった社長さんのドバイへの仕事の出張に、勝手にくっついていったのですが(今思うと図々しいにもほどがあるが)、現地で著者の大村信夫さんご本人とご一緒させていただいたことがございます。
ただ「ドバイに行きたかった」「エミレーツ(飛行機)に乗りたかった」だけの私に、ご一緒したみなさんはとても親切にしてくださいましたが、大村さんにもとても親切にいただいたことを、つい昨日のように思い出します。
ところで、
「片付け」に関する書籍と聞くと
どちらかというと女性目線で書かれた内容が多い印象がありますが、
本書は片付けられない人はもちろん
男女問わずビジネスパーソンのみなさん全てにお読みいただきたい一冊です。
今日は特に、自分への学びとしても残しておきたい点を書いていこうと思います。
なぜビジネスパーソンの
みなさんにも本書をオススメしたいのか。
それは、
片付けについての方法を、
ドラッカーの「選択と集中」など
経営学にも基づく理論を応用していること、
そして
片付けが最終的に
「時間は命」であるということに気がつかせてくれるからです。
本書ではまず、
もちろんその時に、
好き・嫌い、
1年以上使っている・使っていない
の軸で片付けることは大切なのですが、
大村さんは、
「好きか、嫌いか」の軸だけではなく、
「好きか、嫌いか」
「使っているか、使っていないか」
の2軸を交えて考えてみることを勧めています。
では、実際に私が着ている夏服で考えてみます^_^
優先順位は
「好き&使っている」モノですね。
そしてここで言う
「劣後順位」とは、
「嫌い&使っていない」モノではなく
「好きだけど使っていない」
「嫌いだけど使っている」モノを指しています。
私の場合だと、
ピンクと緑で囲った箇所が
「劣後順位」ということになります。
要するに
「捨てるかどうか迷うなあ、
どうしようかなあ」と
感じているモノ達です。
実は、本当に行うべきことは優先順位の決定ではない。
優先順位の決定は比較的容易である。集中できるものがあまりに少ないのは、劣後順位の決定、すなわち取り組むべき仕事の決定と、その決定の遵守が至難だからである。
これは本書にも引用されているドラッカーの言葉ですが、要するにやるかやらないかを決定する必要がある項目の扱いは難しい、というところでしょうか。
こうやって視覚化すると
私の場合は「好きだけど使っていないモノ」が多いようです。(実際に全ての洋服を出すときっと想像以上にもっと多いはず)
この時、劣後順位に入った
「この迷うモノ」達に対し
このように考えます。
自分がどういう服を着て、どういうライフスタイルをしたいのか」です。
それを明確にしたうえで、その先にある理想のライフスタイルと照らし合わせてこの服がどうなのか、というのを決めていただきたいのです。
私の場合だと
ずっと音楽を聴く人生を送りたいから、
ガンズ&ローゼズのTシャツは残しておこう、
でも、ヒステリックグラマーのミニTは
メルカリに出してもいいかなあ。
など
と
思っているモノに集中して
扱いを選択していくんですね。
この「片付け方」は洋服などのモノはもちろんですが、同じように図を書いて自分の人生においても応用することができます。
ではでは、
実際にちょっと応用してみます^_^
恥ずかしいですが、私はこんな感じ。
再びピンクと緑色のエリアに対し、
自分はどのようなライフスタイルを送りたいのかに焦点を当て、どのように扱うか考えてみます。
私の場合は
「時間を有効に使って、仕事と家事を両立させたい」
「いつまでも健康な体でいたい」
「継続して勉強する時間を作りたい」
と思っています。
・・・ということは、
・ネトフリを1日中見る
・お菓子を腹いっぱい食べる
ことは「捨てるべき行動」と
いうことがわかってきます。
また
・早起き
・筋トレ
は正直あまりワクワクしませんが(辛い)、
「継続して勉強する」「健康な体でいる」ことに当てはまるので続けるべきと言えます。
また早起きすることで、
ワクワクする×人生に置いてやるべきエリア内の
料理や読書、部屋の掃除の時間につながっていきます。
・ブログ
を書くのは時と場合により辛くなります(笑)
でもブログを書くことで、
仕事のご縁につながったり、読書のアウトプットの場所として活用できるので続けるべきと言えます。
ところで、
読書はもちろん大事だけれど、書籍で部屋がいっぱいに・・・と悩みについても本書では解説されています。
電子書籍で読む、本棚を増やす、
などの解決策は色々ありますが、
大村さんが推奨する「本の片付け方」は、
自分の頭に残すこと。
本来、本の内容は実践してこそ意味があります。
しかし、もちろん時とともに忘れていくので
ブログやSNSなどにアウトプットすることを
大村さんはオススメしているんですね。
こうやって書くと読んだ内容を新鮮な記憶のまま言葉にして残すことができるので、ブログはやっぱり続けていくべきだと改めて思います。
あ。あと、領収書の整理については、
もしかしたら外注先を探しお願いしてもいいかもしれませんね。
・・・このように
大村さんが提唱する
片付ける理論を応用すれば
人生に置いても
何をやれば良いのかと同時に
何をやるべきではないのか、
ということがものすごーく明確になるんですね。
視覚化して明確にすれば、優先順位がわかるので、あれこれ迷ったりする時間の短縮につながります。
そしてやるべきことが明確になると自分のミッションもわかってきます。
「片付ける」という作業は、
実は自分の人生を充実させる壮大な作業だったんです。
著者の大村さんは、本書の最後に自身のご両親のことを書かれており、その中で「命は時間」ということに触れています。
今“のほほん”と、こうやってブログを書いている私も、明日死ぬかもしれないし、明日死ぬことがなくてもいずれは死んじゃいます。
この片付けの理論は、
限りある命(時間)が決してムダにならないように、捨てるものと残すものを選ぶ大切さを教えてくれます。
まさか片付けに関する本を読みながら、最後に思わず涙ホロリになるとは思っていませんでした。
読んだ後は部屋が整うだけではなく、
自分の心も整い、
大切なことを教えてくれるこちらの本。
片付けが上手にできない人にはもちろん、
何だかモヤモヤする人、
ビジネスパーソンのみなさんにも
本当にオススメしたい一冊です!
次回もし大村さんとお会いする機会に恵まれることがありましたら、この本を書いてくださったことに感謝の気持ちを伝えたいと思います^_^
それでは今日はこのへんで。
\お読みいただきありがとうございます/
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