同じクリエイティブだけどデザインとアートは役割が違う話

さすがにもうあまりお会いすることもないけれど、ごく稀に

デザインとアートを
ごっちゃにしている方

に出会います。

デザインとアート、
もちろんどちらも
クリエイティブです。

最近は「デザイン思考」
という言葉もありますが、

デザインとアートは
その役割が大きく違うんですね。

アートは

・問題を提起する

・考えるきっかけを与える

・価値を見えるようにする

それに対して、

デザインは

・問題を解決する

・価値をちゃんと伝わる表現にする

ことだと定義されています。

私が普段制作している広告、
チラシ、ランディングページは

見た方に、

「これは考えさせられる」
「隠れたメッセージがあるのかも」

と思わせては絶対にいけません^_^;;

そりゃそうですよね。
今すぐ申し込みをしてほしい意図で制作しているのに、「考えるスキ」を与えるなんて絶対にダメなことです。

またデザインは装飾品でもありません。

例えば「お箸」ひとつにしても、デザインされている以上、お箸を使う人が抱えていた問題を解決する必要があります。

確かに私も、デザイナーを目指したきっかけは、当時のレコードやCDのジャケットを手がける人に憧れたり、アート作品を観て、この業界に興味を持ったわけですが、

お客様から依頼された仕事で、自分の作りたいものを100%全開で制作したことは、これまでのデザイナー生活で多分1度もありません^_^;;

それくらい、デザインには、

・問題を解決する
・価値をちゃんと伝わる表現にする

ことが本当に必須です。

そのために、
クライアントさんと何度も打ち合わせをしたり、時には商品やサービスを自腹をきって試してみたり、制作前のリサーチが大切になってくるんですね。

デザインは、ただ
「かわいい、かっこいい」
「キレイ、おしゃれ」
を表現するために存在していません。

問題解決ができるかどうか。

価値を第三者の人にしっかり伝わるように表現しているか。

これからも↑この2つをちゃんと全うする制作をしていこうと改めて思う今日この頃です。

さて、最後に。

私が最近観たアートの中で、
「これは・・・!」と思った作品をご紹介します^_^

それはイギリスを拠点とする匿名のアーティスト、バンクシーが昨年2019年12月9日に自身のインスタグラムで発表した作品です。

 

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これはイギリスのバーミンガムで、ホームレスの方の寝床に大きなトナカイの作品が描かれたものです。

クリスマスを前に街が賑やかになっている最中、貧困問題やホームレス問題を提起している作品だと解釈されています。

↑ご覧になっていかがでしたか?^_^

アートとデザインの役割は違いますが、このように「問題」を扱う点から見ると、クリエイティブが社会に与える影響は大きいな、と改めて感じた作品でした。

それでは今日はこのへんで

\お読みいただきありがとうございます/

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