先日、朝日新聞にこんな記事が掲載されていました。
参考 「負けた罰で走るなら」中学生のヒデ、私を変えたひと言朝日新聞デジタル(↑全文閲覧にはログインが必要です)
こちらは、元サッカー選手で日本代表も務めた「ヒデ」こと中田英寿さんが中学生時代に所属していたサッカー部の監督・皆川新一さんのインタビュー記事。
当時中学生だった中田英寿さんとのエピソードが綴られています。
皆川さん(中略)20代半ばから家業の傍ら、外部指導員として甲府北中サッカー部の監督をしていた。
今から30年ほど前のある春の日、練習試合の大敗にすっかり頭に血がのぼり、部員たちに命じた。
「ダッシュ50本だ!」
だが一人だけ、その場を動こうとしない少年がいる。
「なんで走らないんだ!」
声を荒らげると、落ち着き払った口調で言葉が返ってきた。
「試合に負けた罰として走るのであれば、
負けた原因は監督にもある。
皆川さんも一緒に走ってください」
皆川さんも一緒に」
と言葉を返したのは、中田英寿さん。
いかにも「ヒデ」らしい言葉だと思いながら記事を読んでいましたが、皆川さんはこの言葉を聞いて返す言葉もなく、部員たちと汗だくになりながら一緒にダッシュ50本をこなしたそうです。
指導者と部員(学生)が対等に話せないという環境が根強く残る中、当時中学生だった中田さんのこの一言が、皆川さんの「監督」としての考え方が変わるきっかけになったと記事には書かれています。
たった一言でも
人は変われる
ただそれも、
一緒に同じベクトルを
向いてきた仲間だから
こそ可能なことです。
それまで築き上げたお互いの信頼関係があるからこそ、たった一言でも相手を変えられることができるのでは、と改めて思います。
私も仕事を通じて様々な方にお会いします。
初対面でお会いした時には、なるべく自分の話をするよりも相手も話をよく聞いて、信頼関係を構築することをやっぱり大事にします。
たとえ「うーん、それはちょっと・・・」と感じる内容を聞いても、真っ向から否定はせずにとりあえず聞くことを意識するんですね。
こうやって信頼関係を積み上げて
お互いのベクトルを合わせていくことによって、
意見を対等に
交わせる関係
が出来上がります。
時には「言い合い」になることもありますが、それでもお互いに「良い結果とは何か?」に照準が合っているので、違う意見でも最終的にはまとまりやすくなります。
1つのプロジェクトを進めるためには、もちろん役職の区別や、先輩は存在しますが、良いプロジェクトを完成するという点に置いては、各々の立場は
全員同じ
だと思っています。
昔フリーランスになった頃は、進めてきた制作も「やっぱり社長が◯◯って言っているからこうして」とツルの一言で話が降り出しに戻ることも頻繁にありましたが(笑)。
今では社長さんも一緒にベクトルを合わせられるクリエイティブを作ることが、やっぱり大事なのではないかなと感じています。
いきなり出てきて「こうして」って言うよりも、最初からクリエイティブな話に社長さんも加わると、仕上がった内容により強い思い入れができます。
そうすると同じクリエイティブを展開するとしても、マインドが変わってきて、クリエイティブの役割が2割も3割もいいものになると思っています^_^
関わるみなさんが一緒のベクトルを向ける制作を、これからも続けていきたいと思う今日この頃です。
それでは今日はこのへんで
\お読みいただきありがとうございます/
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