東京新宿御苑前にお店を構える「ケンズカフェ東京」のオーナー・氏家健治さんの著書、「1つ3,000円のガトーショコラが飛ぶように売れるわけ ー4倍値上げしても売れる仕組みの作り方ー」を読みました。
イタリアンレストランのデザートとして提供していたガトーショコラが、お客様の間で評判となり2008年からガトーショコラ1本に絞ったお店を展開している、ケンズカフェ東京。
お店にあるメニューはガトーショコラのみ。
以前、当時売り上げの6〜7割を占めていたネット販売も2015年から誤送や配送コストカットなどのために中止。
新宿御苑前と都内二箇所のデパートでのみしか販売しておらず、ネット販売も中止したのにも関わらず、それでも売り上げは伸びているそう。
約280gで決して大きくない、むしろ小さいサイズのガトーショコラ。
しかも価格は1つ3,000円。店頭での販売のみで、予約は1ヶ月待ちは当たり前。
なのに全国から予約が殺到。
そんな1本3,000円の小さいガトーショコラが、どうやってここまで皆さんに愛されるようになったか、というストーリーがこの本には書かれています。
「ガトーショコラ1つだけ」が大きな強みになっている
取り扱う商品はたった一つ。
「特撰ガトーショコラ」の1本のみ。
サイズ違いもありません。
たった一つのガトーショコラしか取り扱わないからこそ、味や材料にこだわることができ、日々改良を試みる。
これだけでも他のケーキ屋さんとは大きな差別化になります。
そう、
ガトーショコラ一つしか作っていないことが、最大の強みであるということ。
しかも販売するガトーショコラは氏家健治さんが全てたった1人で作ったもの。
一つの商品に特化することでそれが「スペシャリテ(特別な商品)になる、
一つしかないから素材に十分な材料費をかけることができるから当然他にはない美味しさになる、
一つしかないからパッケージなどにもこだわることができる、
一つしかないから「ガトーショコラのスペシャリスト」として口コミが広がる、
「スペシャリストのガトーショコラ」だから価格競争はしなくて良し、
など、
「たった一種類のガトーショコラ」という強みがどんどん「ブランド化」され、数回の値上げを実施し1本3,000円になった今でも予約は1ヶ月待ち、全国からお客様が来店、メディアからの取材依頼や講演の依頼が多数。
商品を一つに特化することで生まれる
「独自の強み」について気づかされます。
新たな試みに挑戦すること、自分から発信すること
本書を読んで感動したのは、
ガトーショコラに対するこだわりはもちろんですが、
ブランド力を高めるためのパッケージについても有名ファッションブランドのパッケージをリサーチし研究していたいうところ、
ネーミングやキャッチコピーも、ご自身で考え作り出していたところ(ちなみにこのキャッチコピーは超強力です)
自分のガトーショコラを一流にするべく、飲食店に限らず各業態の「一流」と言われているお店のサービスを実際に受けたり、試してみたりしているところ、
そして、発信を大事にし、覚えてもらう努力を忘れていないところです。
氏家さんは早期からフェイスブックに取り組みメールマガジンも発行しているそうですが、みなさんから忘れられないよう“カンフル剤”として、このようにネットで発信をし続けることが大切、と語っています。
また毎朝ガトーショコラ作りに入る前に、SNSを確認する作業も忘れません。
公式サイトのアクセス状況や、ツイッターやフェイスブックでガトーショコラに関するつぶやきもリアルタイムで検索、購入してくれたお客様がどのような感想をつぶやいているか毎朝確認、特に味に関するつぶやきは注視しているそうです。
「自分の味はなにがあっても変えない」と意固地になるのではなく、変化を恐れずに、時代に応じてガトーショコラの味を少しづつ変えていきたいと語っている氏家さん。
これだけ愛されるガトーショコラになるために、味へのこだわりはもちろんのこと、お客様の声を常に確認する作業、自分から発信をする姿勢を続けるというところも、本当に素晴らしいな、素敵だなと思っています。
大手企業だって高いお金を払ってCMによる接触効果を活用し、つねに情報発信して覚えてもらう努力、思い出してもらう努力を忘れていない。
大企業でさえ苦労しているのですから、ケンズカフェ東京のような個人商店はいくら有名になったつもりでも、定期的にカンフル剤を打ち続ける努力は不可欠なのです。
とはいえテレビにCMを打ったりできない個人商店にとって、ソーシャルメディアやメルマガは頼れる武器になってくれます。
無料で利用できるせっかくの武器を使わないのはもったいないこと。
小さく可憐でもいいから、ネット社会でつねに話題の花を咲かせることを忘れないようにしたいと思っています。
本当にその通り。
商品へのこだわりはもちろんですが、自ら発信していくことの大切さを再認識することができました。
いてもたってもいられなくなったので買ってきました
本書を読んでいる後半くらいから、この「特撰ガトーショコラ」が気になりすぎてたまらなくなり、しかも先日にはこんなニュースが。
参考 ケンズカフェ東京「特撰ガトーショコラ」がリニューアル、チョコ界2トップが共演する世界唯一の一品ファッションプレス(2019年6月6日配信)そこで急遽お店に突撃してきました。
突撃、と言いましても新宿御苑前の本店は予約でも1ヶ月待ちの状態なので、今回は都内で2箇所だけ取り扱いのあるデパートのうちの一つ、松屋銀座さんの地下1F「銘菓逸品」へ突撃することに。
様々な入手結果ブログを拝見すると、
朝10時に行かないと手に入らない、
長蛇の列覚悟、などと書かれていたので、
仕事を済ませ昼の15時に行っても絶対ないだろうな・・・と思っていましたが、
(あ、あった!ガトーショコラや!)
店員さん「いらっしゃいませ」
私「(ドキドキ)あ、あのー。
この特撰ガトーショコラって・・・」
店「はい、今日はまだございますよ^_^」
なんと嬉しい!!!
私のことをきっと待っててくれたんだ!(違)
そんなわけで大切に持ち帰り、
夕食後にいただくことにしました^_^
美しいリボンがかけられた、
まるで高級時計が入っているかのような素敵で重厚感のある
素敵なパッケージ(捨てられないです)
パッケージの蓋の裏にもロゴマークの美しい金箔押し。
大きさはこんな感じ。
私の手首から中指までちょうど17cmですので、このガトーショコラも丁度そのくらいの大きさです。
もちろん、余計な添加物などは一切なし。
一緒に入っているリーフレットには、美味しいお召し上がり方が書かれていますので、まずは常温でいただきます。
うおー。これは美味しい・・・。
これは今まで食べたことのないガトーショコラかも(それもそのはず、本書を読むとわかりますが材料は本当に究極に特別なものを使用しています)
濃厚ですが、決して甘すぎない、
なのにチョコレート!!
チョコレートってこんなに美味しかったかな?と思うほどです。
1時間ほど冷蔵庫に入れて、今度は冷やしていただきましたが、冷やすと生チョコのような味わい。より濃厚な味に変わるような気がしました。
最後は厚めにスライスして少し常温に戻し、レンジで10秒ほど温めていただきましたが、こちらはフォンダンショコラのような味わい。冷たいお茶と組み合わせて贅沢なお茶タイムになりそうです^_^
またとても嬉しいのはこのガトーショコラ自体の大きさ。
この約17cmほど280gの大きさで究極に美味しいなんて・・・。大切に食べようと思いますし、何より氏家さんが思っている「作りたてが一番美味しい」を実現できる食べきりサイズなんだと感じています。
新宿御苑本店のご予約分は1ヶ月待ちですが、数量限定の当日分は松屋銀座、東武百貨店池袋店で購入可能です。運がよければ購入できるかもしれませんので、ぜひ足を運んでみてください!
本を読んでからガトーショコラをいただきましたので、感動もひとしお。
ガトーショコラの味にも、氏家健治さんのストーリーにも本当に感動、
1本のガトーショコラから、色々教えてもらった1日となりました。
東京都新宿区新宿1-23-3御苑コーポピアネーズ1F
TEL:03-3354-6206
営業時間:10時〜19時(土日祝はお休み)
公式サイトはコチラから
松屋銀座/地下1F「銘菓逸品」
東武百貨店池袋/地下1階4番地「全国銘菓撰」
でも数量限定で当日購入が可能です
それでは今日はこの辺で
\お読みいただきありがとうございます/
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