これまで15年近く、累計1万点近い量販店の販促物のデザイン製作を続けてきましたが、どの販促物も共通している目的はただ一つ。
それはお客様に「今すぐ行動を起こしてもらうこと」。
いつか買ってもらう、いつか申し込んでもらう、いつか連絡してもらうではなく、今すぐ、その場でです。その場で決断してもらうことが、売上アップに大きく繋がるといっても過言ではありません。
そのためにはどういう販促物のデザインが良いのか、これまでの成功や失敗した事例を元に私がもっとも大切、強いては「ビジネスを加速、売上アップ」につながると思ったデザインの条件、その中でも特に重要な、ファーストビュー(お客様が最初に目にする部分のデザイン)のデザイン条件についてシェアしたいと思います。
私はこの条件をランディングページやチラシなど、様々な商業デザイン媒体に応用することで、実際に売上を上げることができました。
その1:ファーストビューの文字は必ず大きく太く、日本語でデザインする
小さい文字、細い文字は使いません。
お客様が1秒以下で判断できる文字の大きさを使います。
小さい文字、英文を使った方が洗練されて、おしゃれに見えます。
確かにおしゃれに見えます。ええ、おしゃれです。
ですが、今すぐ買ってもらうことに重点を置いている場合、ファーストビューでは英語・小さい文字は絶対に使いません。
私は新規整骨院のオープニングチラシ(ポスティングチラシ)をよく製作していますが、「NEW OPEN in CHIBA」なんて間違っても書きません。
莫大な情報にふれている現代で、チラシを見つけてもらうこと、ランディングページでそのまま読み進めてもらうには、
例えて言うと分厚い黄色い表紙タ○ンページから1マスの広告をわずか1秒ほどで見つけてもらうのとほぼ同じ条件だと言っても過言ではありません。
見つけてもらうためには、日本語で大きく文字をレイアウトすることが大切です
その2:ファーストビューには、お客様が得られるメリットを短文で書く
「心をこめて作りました」
なんてコピーを小さい文字でほそ〜く入れているなんて、絶対やってはいけません。
「心をこめて作りました」→だから何?
というツッコミが入ってしまってはその広告ではすぐに反応してもらうことはできません。
・心をこめて作った商品を利用したお客様が得られる未来、
・うちの商品はお客様のこういう悩みを解決できる商品、
というのを、わずか1秒ほどで理解できるコピーと共に入れることが重要です。
自分たちの思いを語るのは、ずーっと後で構いません(何なら無理に語る必要はありません)
これは、チラシやランディングページだけではなく、名刺にも同じことが言えます。
「私はあなたに対して何ができますよ」という相手が得られるメリットを書くことで、確実にお渡しした相手の反応は変わってきます。
その3:色をいっぱい使わない、文字の色は必ず見やすくする
文字をカラフルにする必要はありません。
文字の色はとにかく見やすい、これに限ります。
お客様が1秒以下に認識できる文字色にすることにすることが大切です。
コーポレートカラーも大切ですが、今すぐ買ってもらうための色使いも大切にしていただきたいと思います。
その4:写真を使う場合、絶対にテキトーな写真を選んではいけない
商品の写真を入れる場合、商品を想像させるイメージ写真を選ぶ場合、必ず選びに選び抜いた写真を選ぶことが大切です。
商品の写真が上手に撮れない場合は、プロのカメラマンに撮影を依頼した方が良いと思いますし、
イメージ写真を、フォトストックサイトから選定する場合は有料写真になったとしてもできるだけクオリティの高い、イメージ写真を使った方が良いです。
特に女性向けの商品を販売する場合、写真が女性のお客様にもたらす効果は思った以上に大きいものです。
たかが写真1枚ですが、ここにはじっくりと時間を割いても損はありません。
ちなみに、無料の写真サイトももちろん利用させていただいていますが、人物やペット、風景、抽象的な背景などクオリティの高い写真を使いたい時、私は必ず有料サイトの写真を使います。私がデザイナーの仕事を始めた15年前は、使用したい写真はどれも高額なものばかりでしたら、近年では比較的安価でクオリティの高い写真がたくさん使えるようになりました。
ちなみに有料になりますが、オススメの写真サイトをいくつかご紹介します。
無料のものより、ぐーんとクオリティがアップしますのでお金を払ってでも使う価値大です。
オススメ度★★★★★
Shutterstock(アメリカのフォトサイト/背景や風景などハイクオリティのイメージ写真が多数)
PIXA(人物、特に日本人の写真が豊富)
オススメ度★★★⭐︎⭐︎
Adobe stock(Adobeのライセンスをお持ちの場合は毎月10点まで無料です。10点以上の場合は月額料金がかかります。継続使用を停止したい場合、手続きの画面が少々わかりにくいのが難点かも)
オススメ度★★★⭐︎⭐︎
Aflo (細かい設定や話題のシーンが多く、素晴らしいクオリティ。Afloの写真を使えば間違いありません。1枚あたりの価格が少々高額なのがちょっと痛いところ)
その5:メリハリをつける
特に
・数字
・効果
この2つは特に大きく目立たせるようにします。何故なら、数字や効果はお客様が最も気になるところ。
他のコピーより目立たせて、デザインにメリハリをつけます。
もし他にも目立たせたいところがある場合は、優先順位を決めてデザインすることが大切です。間違っても全部載せして、「どこを見ていいかわからない」仕上がりにはならないように気をつけなければいけません。
要するにファーストビューは、一番力を込めて制作する
一番最初にお客様の目に留まるファーストビュー。
ここには最も力を入れることが大切と、今でも肝に銘じて制作しています。
1つのランディングページを作るのに、例えば3時間かかった場合、2時間はこのファーストビューの制作に時間を使ってもおかしくはありません。そのくらい最初に目に入ってくるデザインは大切です。もちろん、A・B・Cと複数パターン制作して、どのデザインが一番反応良かったか、統計を取ることも重要です。
今すぐお客様に行動してもらうためには、ボタンのカラーや文章の改行位置など細かい配慮も大事ですが、とにもかくにもファーストビュー。ここをまずは時間をかけてバッチリと仕上げてから他のコンテンツにとりかかることをオススメします。
きっと反応が変わります!!
ーいつもお読みいただきありがとうございますー
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