フリーランスに向いている要素ゼロだったのに勢いで独立してみた私が実行したこと。
独立し、フリーランスのデザイナーになってもうすぐ4年。
自分がフリーランスに向いてないのでは・・・と不安になることもゼロではありませんが、それでも今日まで夫婦2人+猫2匹、十分に食べることができ、たまには旅行ができるくらいの仕事に恵まれてきました。
立派なマインドも持たなければ、
たいして勉強もしておらず、本も読まず、
自堕落な生活が大好きで、
お金の管理は苦手、
デザイナーとして賞を取ったこともなければ、
有名広告代理店出身でもない、有名な美大も出ていない、
フリーランスに向いてる要素が何一つ無い私でしたが、大変ありがたいことに、これまで「やばい、仕事がない!来月どうしよう・・・」という状態に、ほとんどならずに過ごしてきました。
しかもお付き合いしているクライアントの皆さんは本当に良い方ばかり。
いろいろな方がいらっしゃいますが、皆さんビジネスに真摯に向き合っている方々ばかりで仕事をしながら、私が学ばせてもらっていることもたくさんあります。
よく「どうやって仕事取ってるの?」と聞かれますが、自分を売り込みむための営業に必死になった経験も殆どありません。
だから「なんかね、仕事だけはあってね、ははは、貧乏ひまなしだよ」なんて返事をしたりしていました。
確かに今思うと、貧乏ひまなしだったと思いますし、今だって決してお金持ちではありません。お金持ちにはなりたいですが今だって貧乏ひまなし状態でございます。
では大した経歴もなく、フリーランスに適した要素が全くない私が、なぜこれまで仕事に困ることがなかったのか。
それは
依頼してきてくれた1人のお客様に超集中して200%以上の制作をする。
これだけです。たったこれだけのことを独立してこれまで続けてきました。
よく「嫌な客は断れ」をテーマにした自己啓発本をみかけますし、私もちょっと嫌だな〜と思うお客様は今では丁重にお断りをするようになりましたが、独立して1〜2年は嫌な客だろうが何だろうがとにかく仕事を引き受けました。
夜中に電話がかかってくることもありましたし、その電話を取ると「明日の朝提出してね」なんてブラック企業的な要望も受けたりしました。
今では全ていい思い出です。
とにかく一生懸命制作していたのをつい先日のように覚えています。
なぜならフリーランスは自分一人の会社。
当然ですが働かなければ報酬は得られませんし、仕事がなければ来月は恐ろしやゼロ円で生活しなければなりません。嫌な客を断っている場合ではなかったのです。(今ではこの意味もよく理解できます笑)
思い返せば、大した人脈もなく経歴もない私はこうすることしか当時やり方が分からなかったんですね。(本当はもっといい仕事の取り方があると思いますし、今ではこうしてブログを書くことの大切さにも気づきましたが)
もし、これから独立して仕事をどうやってとろう・・・と悩んでいる方にこの記事が露ほどでも参考になれば幸いです。
では、依頼してきてくれた1人のお客様に超集中して200%以上の制作をする前に、私が大切にしてきた4つの行動をここでシェアしたいと思います。
1:人とのご縁を大切にする、人の悪口は絶対に絶対に言わない。
よく著名なクリエイターの方々が冗談半分で仕事の愚痴をSNSで投稿しているのを稀に見かけますが、もし仕事をこれからガツガツ取りたいフリーランスでしたら、そんな投稿は絶対にしてはいけません。
SNSは誰が見ているかわかりません。お友達しかつながっていないとしても、そのお友達が、自分のことをフリーランスだと知っているかもしれない。
お友達ですら、仕事を頼んでくれるきっかけを作ってくるかもしれないのです。なのに
「あの野郎、何回も電話かけてきやがってふざんけんじゃねーよ、○ね!」とか、
「あー、あの客超うざい!」とか、
間違っても投稿してはダメです!!(これはフリーランスだけではなく全員そうですが)
自分ではただの愚痴のつもりで投稿しただけかもしれませんが、SNSを通して文章になると「ああ、この子何回も電話したら機嫌悪くなるんだ・・・。今度仕事のこと相談しようと思っていたけど悪いかな・・・」と思われる可能性があるということです。
もちろん思われない可能性だってあります。「大変なんだなー」と同情の眼差しを向けてくれるかもしれません。
でも「何だか悪いな」と思われた時点でもうアカンです、アカン。
誰も見ていないかもしれませんが誰かがきっと見ています。悪いことはつぶやかないことをオススメします。
とは言っても、「アイツ・・・(`皿´)」
とはわらたが煮え繰り返る気持ちも十二分によくわかります(笑)
そんな時はSNSに勢いまかせで投稿せず、せめてご自身の部屋でつぶやくことをオススメしますし、言いたいことはご本人に直接言って差し上げましょう。(その方がお互いのためでございます)
ですが、直接ご本人に言えなかった私が(単に小心者)がはわらた沸騰時に試したことはコチラ↓
・とにかく優しい我が家の夫にぶちまける(ただし夫が被害をこうむる)
・体に悪そうな甘ったるいお菓子を食べる(お酒が飲めないので)
上の二つは夫婦関係の亀裂を生む、健康を損なうきっかけになるので、できれば下二つがおすすめです。
・そういう国の人だと思う(言葉が通じない遠い国の人と接していると思う)
・あの人にも赤ちゃんの頃があったんだなと思う(赤ちゃんの頃はみんなかわいかった)←これはとてもおすすめ。
ちなみに数年前、とある代理店の仕事を引き受けた時、その担当者がもうえげつなく傍若無人でして、もうあまりにも口悪く何度も注文をつけてくるので「だったらよそに頼め」とここまで(首元)言いそうになるのをぐっとこらえていた時期があります。
打ち合わせを要求された際は地獄に向かうような気持ちで電車に乗っておりましたが、精一杯の笑顔を作って話を聞いていました。するとある日音楽の趣味が一緒だったということがわかり、過去に行ったライブの話などでほっこり、「じゃあ今度DVD貸してあげるよ」という仲にまで進展しました。
「だったらよそに頼め」とあの日私がぶった切っていたら、こういう仲には発展することはなかったと思います。
DVD1枚の貸し借りで仕事に影響があるとは到底思えませんが、少なくともお互い悪い印象にはなりません。
またあの日音楽の話ができたのは、その仕事に一生懸命向き合った結果の話です。もし私が「嫌だな嫌だな」と思いながら仕事をしていたら、その日の打ち合わせでもまた口悪く注文をつけられて嫌な時間を過ごしていたように思います。
2:仕事の電話には絶対に出る。返信は高速で行う。
独立してから様々な方にお会いしてきました。
中にはとてもエグゼクティブな方もいらっしゃいましたし、その方達の仕事スタイルも参考にさせていただきました。
その中で特にみなさんおっしゃられるのは「仕事に集中したい時は、電話には出ないんだよねー」という時間の使い方。自分の仕事に集中力を最大限発揮するために、電話には出ないということです。
素晴らしい集中力でございます。
私もその集中力を見習いたいのですが、仕事を取りたいフリーランスであれば、それは真似してはいけません。電話にはすぐ出ることをオススメします。電話に出ないスタイルは年収ン千万のエグゼクティブクラスになったら真似すればいいのです。
かかってきた電話には絶対に出ることはとても大事です。なぜならその電話は、仕事のチャンスかもしれないから。
今スマホを1時間見ないことなんて殆どありませんから、もし出れなかった場合は即座に折り返すことが基本です(もしくは今出れないのでいつ折り返す旨をメッセージする)
もうだいぶ前の話ですがJ-waveの番組に、元衆議院議員の杉村大蔵さんがゲストで出ていらっしゃいました。その時杉村さんが仕事を取る方法についてお話しをされていたのですが、その時に「東大出なくてもいいから、電話に出ろ」と力説していたのを覚えています。
どんな環境でも「はい、○○でございます」と電話に出ることが仕事を取る秘訣だと。面白い例えですが、本当にその通りだと思いました。
電話に出ないこと、かかってきても無視したり折り返さないこと。これは仕事のチャンスを逃すだけではなく、信頼を失うきっかけにもなってしまいます。
メールの返信も同じことが言えます。半日以上メールを返さないと「やる気のない人」と思われてしまっても仕方ありません。
電話がかかってきて集中力が切れるのでしたら、所詮その程度の集中力しかないということです(私が今でもそうです涙)それよりも、その電話をブレイクタイムのきっかけとして、コーヒーを飲んだりする気分転換に気持ちを切り替えられたらいいですね。
3:仕事の依頼に対する依頼は「はい」か「YES」しかない。
私がフリーランスになった頃、直接依頼をいただいた方の仕事は安すぎる報酬でも引き受けていました。
今ではさすがにこれ以下の仕事はちょっと・・・と判断してお断りをすることもありますが、基本的に初めて直接ご依頼いただく方に限り、報酬はともかく(タダでやってくれ、の姿勢の人についてはここでは触れませんが)お仕事は全て引き受けるよう心がけています。
返事は全て「はい」か「YES」です。
そしてその依頼してくれた人のために、めちゃくちゃ一生懸命やる。
赤字かもしれません、というかその時は赤字です。
ですが、
一生懸命やればその方が喜んでくれる→僕の知り合いがね頼める人を探していて・・・→次の仕事を紹介される→その仕事が高単価である→めちゃくちゃ一生懸命やる→その方が喜んでくれる→私の知り合いの代理店の人がね・・・
というサイクルができる可能性が120%あるということです。
最初に限り、あー安っすい仕事だなー、やる気出ないなー。と思ってはいけません。「もしかしたら次につながる可能性」は否定できないからです。
事実、目の前の仕事を一生懸命にやることで私は何度もこの紹介サイクルを生み出してきました。
誰もこんな仕事見ていないかもしれない、でも誰かが自分の仕事を見ているかもしれないのです。
4:セミナーや勉強会に行って勉強するのもいいけれど、手を動かす方がもっと大事
今でこそ、読書もするようになり、勉強会やセミナーにも参加しますが、独立したばかりの頃はとにかく部屋にこもって、とにかくデザインを制作していました。
大した経歴も学歴もない私は、とにかく実績を作ることに必死で毎日を過ごしていました。
今では利用はしていませんが、クラウドワークスのコンペにも応募した経験もあります。
よく、クラウドワークスの仕事は単価が安いと批判的な意見を言う方がいます。勿論その通りですし、私もそう思います。
ですが、似たようなセミナーに参加して、その後懇親会に参加して、
あー楽しかったなー、勉強になったなーという気持ちだけになり、ブログにそのことを書くなどのアウトプットを何もせず、そのまま寝てしまうのだったら、
1日こもってクラウドワークスの制作を10点作る方が恐らく数倍いいと思います。
セミナー、勉強会に参加することはとても大切ですが、同じくらいアウトプットすることも本当に大切。
もしアウトプットできない、と思うのでしたら部屋にこもり切って制作する、簡単でも安くてもいい、手を動かして一つでも多くの実績を作る。
頭でっかちになるよりも、腕に実力をつけた方が、早く仕事を獲得することができます。
セミナーや勉強会に参加するのはその後でも遅くはありません。手を動かしていれば、「あ、これ学びたいな」と成長した自分からの視点で物事を学ぶことができます。
フリーランスは大変だけれど、いいこともやりがいもいっぱいです
これまで私の経験を元に書いてきましたが、もちろんこれは一つの例えにしか過ぎません。
フリーランスは自分の力で仕事を取っていかならければいけない厳しい世界。
調子がいい時期も悪い時期もありますが、どんな時も感謝の気持ちと勉強し続ける気持ち、そして人とのご縁を大切にして、一生懸命に作ることを大切にして、これからも仕事をしていきたいと思います。
もしこれから独立される方の参考に、少しでもなれば幸いです。
ーいつもお読みいただきありがとうございますー
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