良いものさえ作れば・・・売れないよ!の話

今朝まだ寒い室内でぷるぷるしながらメッセンジャーを確認していると、常日頃お世話になっている方から「参考記事」が一通送られてきました。

それは日本を代表するクリエイティブ・ディレクター、水野学さんのインタビュー記事。
幅広い領域でブランディングを担当する水野さんが考える、「ブランディング」について書かれた記事です。

参考 水野学さんに聞く、「ブランドをカタチにする」ってどういうこと?VISUAL SHIFT

僕が考えるブランドとは“らしさ”であり、ブランディングとは“見え方のコントロール”のことです。

(中略)

「よい物さえ作れば売れる」という時代の終焉がやってきたのです。

日本企業も各自が持つ“らしさ”をしっかりと伝える努力を徹底しなければ、消費者に選ばれなくなりました。

つまり、「ブランディングをしなければ生き残れない時代になった」ということなんですよね。

と記事の中で語る水野さん。

「良い物さえ作れば売れる」時代は本当に終わっているということ、

「あなたから買いたい」と思ってもらえるような努力をすること、

そしてその努力を伝わるように発信すること、

大きい会社も小さい会社もこの3つを認識しないと生き残れない時代になっている、ということを改めてこのインタビュー記事から感じます。

「ブランディング」については、様々な方がそれを教えるセミナーを開催していたり、解説している書籍もたっぷり出版されていますが、水野さんがこの記事内で語っていることに、私はとても共感を覚えます。

「うちの商品はすんごい良いので後はチラシだけ作れば売れると思うんです!」という方のご相談を今でもごく稀にいただきますが、この考えはほんと〜〜〜〜〜に危険です。

危険すぎて
今すぐその考えから遠ざかった方が良いと断言します。


(↑「危険な動物」と言われているコモドドラゴンさん)

我が家は来年部屋の一部をリフォームしようと思っていますが、Google先生で「部屋 リフォーム」と検索してもその検索結果に戸惑いを感じるほど、リフォーム会社の名前がどっさり出てきます。

この中から選ばれるために・・・なんて本当に至難の業。

ホームページを作って、フェイスブックページを作れば大丈夫という思い込みも、コモドドラゴンの目の前に横たわるのと同じくらい危険です。

そしてコモドドラゴンさんに半ば足を噛み付かれかかっているように思えるのは(ちなみにコモドドラゴンに足を噛み付かれるとその先に待つのは、ほぼ死に等しいです)、

「“あなたから買いたい”とかよくわかんないし、考え方もよくわからないし常に人任せ」という変わらない姿勢です。

考え方がわからないことが問題ではありません。
問題なのは「人に任せておけば大丈夫」というマインドなんですね。

私はデザイナーでチラシもランディングページも作りますが、それはあくまでも販促の一環であって実際に売るのはその会社を運営している社長本人であり社員・スタッフのみなさんです。

確かに、売上や反応が出るチラシやランディングページを作る方法は存在します。

ですが
「よーし、売るぞ!頑張るぞ!」とその会社の方のマインドがあることはめちゃくちゃ大事です。

パンフレットを作ったから市民会館のチラシコーナーに置いておけば誰かから問い合わせが来るだろう、と思っていませんか?
市民会館という言葉はちょっと古いけど、おしゃれカフェに置くのも、コワーキングスペースに置くのも、SNSでぺろっと「よろしくお願いします。興味のある人は問い合わせください」と投稿するのもみんな一緒です。

「ブランディング」はマーケティング用語ですが、
最初に難しく構える必要は、私はないと思っています。

どうやったら「あなたから買いたい」と思ってもらえるか、
ここを社長さんと一緒に考えていけるクリエイターでありたいと思います。

ちなみに、水野学さんの著書は以前から拝読しておりましたがクリエイターにはとってもオススメの1冊^_^

明日はこの本についても少し語りたいと思います。

それでは今日はこのへんで

\お読みいただきありがとうございます/

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