先日、楽天市場が実施する“一定額以上購入の送料無料化”の話をご紹介しましたが、
(↓こちらの記事の後半にご紹介しています)
アマゾンを脅かす?丸投げできるECプラットフォームの話昨日この記事↑を公開した後、
ラジオ・J-waveの20時からの報道番組「ジャムザステーション」に、楽天市場の出店者さん同士が結成した任意の組合「楽天ユニオン」の代表・勝又勇輝さんがお電話取材に出演されていらっしゃいました。
私が想像していたよりも事態は大ごとになっており、なんと楽天ユニオンのホームページも立ち上がるまでに。
3,980円以上のお買い物は3/18から送料無料となるようですが、この送料は出店者側負担。要は500円の商品1点購入すると、出店者側は800円なりの配送料を負担して発送をしなくてはいけません。
そうなると出店者側は商売ではなくボランティアになってしまうので、必然的に商品の値上げをせざるを得ない状況となりますが、値上がりした時点で「んじゃアマゾンで買っちゃお」と思うお客様が出て、楽天離れが起こるのではないかと懸念されています。
私も一昨年から昨年にかけ、検索結果に表示される商品のサムネイル画像の新規定に対応するため、楽天市場側が用意した「自動画像判定ツール」を使いながら、夜な夜なサムネイル画像の修正を大量に行なっていました。
以前もこちらの記事↓でご紹介しましたが、
楽天経済圏は偉大だが、ショップ側は楽天に飼われている身と感じた話楽天市場側が用意した、この「自動画像判定ツール」(=自動なのでもちろんAIが判断しているのですが)、はっきりきっぱり言ってアホちゃんです。
判定結果には、
◯=合格
△=要修正
×=要修正
の3種類があるのですが、こちらが規定通りサムネイル画像を正しく修正しても、アホちゃんAIが「×」と判断すれば、いくら楽天市場側に問い合わせても、返答もなく判定が覆ることはありません。
そして判定が△、もしくは×のまま放置しておくと、交通違反時のように加点式で“違反点数”が加算されていきます。
先ほど、ご紹介した楽天ユニオンの代表・勝又さんはお電話での取材で「この加点が100点に達すると300万円の罰金になる」とお話しされていらっしゃいましたが、どうやらこのサムネイル画像1点の違反につき35点の加算のよう。
3点で105点の加算なので、たった3点の画像違反で300万円の罰金を支払わなければいけない、という罰則です。
色んな会社が色んな商品を提供しているので、罰則や罰金のシステムがあるのはまだ理解できるとして、
・このように厳しい罰金制度がある
・送料無料化にすると経営が厳しい会社が出てくる
・不満の声をあげると楽天市場側が報復してくる可能性がある
・結局ハッピーになるのは楽天市場だけである
私自身は楽天市場にも出店側にも(間接的な影響はあるけど)直接的な影響はないので、所詮は“よそ様のおはなし”なのですが、一つ「大事だな」と思うことがあります。
それは、
先ほど挙げた4つのようなネガティブな話題が、一般のお客様にも届く媒体に乗って聞こえてきた時、実際に楽天市場を利用するお客様はどのように感じるか?という点です。
多少関わっている身と言えど、イチ消費者として楽天市場を頻繁に利用している私(主に猫のご飯を購入)にとっては「めっちゃ印象悪い」という感想が口から出てきそうですが、同じことを感じている方、他にも多くいらっしゃるのではないかと思います。
中には
「うっひょーい!送料無料〜♪」とお喜びの方もいるかもしれませんが、送料無料化に伴う値上げが多くの店舗で実施された場合、この方々がずっと同じように喜んでいるかどうかはわかりません。(私ならソッコー別のサイトで買うし)
楽天市場の根底にあったのは「ユーザーにとって使いやすいサービス」にすることでした。
出店者の商品が売れるためには、まず楽天市場自体のファンを増やして、より集客に力を入れなければ・・・と考え様々な規定や罰則を設けたんだと思います。
しかしネットのみならず、新聞やラジオに、
このようなネガティブな話題が登場すると、少なからず不信感を抱く人はいっぱいいるのではないかと思います。
一度抱いた不信感を完全に払拭するのは容易ではありませんよね。
「お客様のため」を思って行動した結果が、結果お客様離れの原因とならないように、小さいですがビジネスをしている私も忘れないよう行動していきたいと改めて感じています。
ほんと、近江商人の“三方よし”とはよくできた言葉です。
それでは今日はこのへんで。
\お読みいただきありがとうございます/
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