プロのコピーライターが就活生のエントリーシートを100円で添削する話

私の好き&尊敬するコピーライターに、長谷川哲士さん(株式会社コピーライター/株式会社噂/代表)という方がいらっしゃいます。
Twitterをよくご覧になっていれば一度はその名前を耳にしたこともあるかもしれません。ユーモアに溢れた発言と面白いアイデアをたくさんつぶやいていて、その考え方に本当にクリティブなセンスを感じます。

その長谷川さんが、昨年5月に
「噂のコピーライターがあなたのエントリーシートを100円で書きます」という投稿をnoteに行っていたことを、昨日の成人の日に思い出しました。

実際、どのくらいの学生さんが応募したかはわかりませんが、この後「エントリーをたくさんいただいていますが・・・」と追加ツイートがあったので、おそらく多くの学生さんが連絡をしたのではないかな、と思います。

私が何かを言えた立場ではないですが、この企画、素敵&クリエイティブ、超絶なセンスがある本当に素晴らしい良い企画ーー!!とこれを見た時一人で思っていました。

まず、コピーの需要をエントリーシートを書かなければならない大学生に向けたこと。
就職活動をしている大学生は必ずエントリーシートを書きます。もしコピーライティングの知識があれば、第一関門の書類審査を通過して面接まで行くアップする確率は間違いなく上がると思います。「現役の文章作成プロのライター」という大学生にとっては魅力的な権威性。私が学生だったら応募したかったくらいです。

しかも、「100円で」というのも凄い。
なぜ100円という価格に設定したのかはわかりませんが(もう少し高くてもたくさん来そうです)お金を重視しているのではなく、就活している学生を応援すること、文章で表現することの大切さを教えるという「本当に文章好き!」な人にしか思いつくことができない企画です。

「必ず受かるエントリーシート講座 全6回 99,800円→期間限定20,000オフ!」なんてよくありそうな広告ですが、お金を求めることを重視していたらどうしてもこうなります。
(あ、お金は大切です絶対。お金をもらうのが悪いとか言っているわけではありません。)
この場合は、あえて100円でやる、話題性を作る、企画側も学生との接点を持てる、などお金以外の報酬が得られるような企画のような気がします。

心底自分の仕事が好きな人が考えた企画は、本当に魅力的で面白い。

・デザイナーやライターは家で仕事できるから
・高額報酬が目指せるから
という「楽とお金」だけを考えて仕事をするのではなく(お金は大切ですけれど)
心底その仕事を好きになれば、もっとクリエイティブで発信力があって、面白いご縁や未来に繋がりそうな発想が出てきそうです。

新しい教育「STEM教育」にライティングも入ればいいのにー

先日、J-waveのラジオ番組を聴いていると、STEM教育のことが話題になっていました。
STEM教育とは
・科学(Science)・技術(Technology)・工学(Engineering)・数学(Mathematics)の頭文字を取った1990年代に米国で提唱された理数系教育の総称です。
人工知能(AI)やIoT(モノのインターネット)などの登場で、理数系の進路を希望していなくても全てのこれからの子どもたちにとって不可欠な教育と言われています。もう実施されている学校もあるかもしれませんが、学校でプログラミングやデータベースの構築などを学ぶ授業などがそうですね。

アジアの中では、香港が特にこのSTEM教育の先進都市として知られ、教育以外にもアート・デザイン分野の育成にも力を入れていて夢を育む環境が整えっているそう。日本は残念ながらまだまだ遅れを取っているようですが、日本のSTEM教育でも、これまでのSTEM教育にプラスして、アートやデザインを重視した教育が必要という認識しているみたいです。

アートを見る美意識がこれからの社会に必要だということも先日本で読んだばかり(世界のエリートは、なぜ美意識を鍛えるのか)

ぜひデザインやライティングなど自分を表現する授業もSTEM教育に出てきたらいいなーと思います。AIでは解決できないことですし、これからの世の中にますます必要なスキルなのではないかな。企業や商品・サービスだけのためのライティングだけではなくて、個人を表現することを重視したライティング授業があれば、仕事以外でもいろいろなところで重宝しそうですね。
クリエイティブな考えがもっと広がる未来になってほしいな、と思います!

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