メモを取らずに学ぶことの意味

今日は月に一度のビジネス茶道へ。
先生のお話とお茶席、合わせて2時間ほどですが、その間だけでもスマホと時計を見ない時間を持てることは、今の私にとりとても貴重で有難い時間です。

参考 自己を見つめる静寂の空間によって、五感と教養力を高め人間力と直感力を鍛えますビジネス茶道

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お茶道には様々なお作法、お点前がありますが、学ぶときにはメモは取らず、先生がお伝えしてくれる言葉を聞いて覚えます。(なかなか覚えられずいつも緊張しますが(^^;)

最初、こちらに顔を出し始めのころは「メモを取ったらアカンなんて、昔の人はすごいな〜」なんて呑気に思っていましたが、最近になり「メモを取らず、その場の先生の言葉に集中することが、実は本当に自分の身になるのでは?」と思うようになりました。

言葉に置き換えると「没入型」です。
没入とは

参考:Weblio類語辞書 https://thesaurus.weblio.jp/content/%E6%B2%A1%E5%85%A5%E3%81%99%E3%82%8B

こちらも「熱中する、夢中になる、情熱を傾ける、時間が経つのも忘れる」とありますが、まさにテキストを開いたりノートを取ったりすることなく、時間を忘れてその場に集中すること。

だから勿論「3ヶ月であなたも完璧マスター」のようなよく見かける講座のようにすぐに覚えてマスターし使いこなせるようにはなりませんが、
メモやテキストに頼らず、
先生の話を聞きながら、
一緒にいる人を気遣ったり、
自分と対話する時間を持つことは、
今とても大切なのではないかと思い始めています。

私がいつもお世話になっている英語の先生が新しく立ち上げる英語のラーニングコミュニティでも、行うセッションではテキストは用意せず、ノートを取ることも推奨しない(むしろ禁止)「没入型」のセッションを行うというのが特徴です。

英語もお茶道と同じように「これが完成系!!終わり!」というのはありません(納期に間に合わせるために完成という表現はありますけれどデザインもそうですね)。
だからメモを取る、テキストを読むことに集中するのではなく「その場に集中して、学びを続けることを大切にしてほしい」というのが先生の意向です。

私の学生時代はもちろん、社会人になっても、これまで「メモを取ること」の重要性を懇懇と説かれました。もちろん仕事の打ち合わせでは大事なことをメモすることは必要ですが、学びの場では教えられたことをせっせとメモを取ることよりも、その場の空気や話に集中し「自分がどう感じ、どのように考えるのか」ということを、その場を通して感じることが大切なのかもしれません。

少し話は逸れますが、
先日「教えない授業ー美術館発、「正解のない問い」に挑む力の育て方」(鈴木有紀著)を読みました。

これからは、ますます「主体的に学ぶ力」が求められると本書では書かれており、この本では、新たな学習方法として注目される「対話型鑑賞」(対話型鑑賞とは、ニューヨークの美術館MOMA発の芸術鑑賞の手法。先生が作品の情報や解釈を一方的に述べるだけではなく、鑑賞者一人ひとりを尊重しグループでの対話を通して作品を味わう鑑賞法)についての内容や可能性、有効性について解説しています。

時代の変化に対応するために考えられた「対話型鑑賞」はビジネス界でも広がりつつあるとのこと。
「自ら課題を見出し、正解のない問いに答えていく力」や、「未知の状況にも対応できる思考力・判断力」などを育むことが課題となっている企業が多く、またコミュニケーション能力、他人の考えを汲み取る「傾聴力」といった能力を培うためにも「対話型鑑賞」は役立つと考えられています。

先生が一生懸命話すこと受け身となってメモを取るのではなく、自分自身の気持ちや、こうしたらもっと良くなるかな、なぜこれはこうなのかな?などを考えることはクリエイティブな仕事には勿論ですが、一社会人としてもなくてはならない姿勢なのではないかな・・・。と今日ふと感じて帰ってきました。

毎日仕事の波に流されていますが、受け身になるのもほどほどに。
その場に集中できるような主体的な環境を作ることも忘れずにいたいなと思っています。

ビジネス茶道では毎回そんな大切なことに気づかされる、私にとって貴重な時間となっています^_^

参考 自己を見つめる静寂の空間によって、五感と教養力を高め人間力と直感力を鍛えますビジネス茶道

それでは今日はこの辺で

 

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