デザインとコピーのネタはドラッグストアの◯◯◯から仕入れる!

私がフリーランスになる前に勤務していた会社では、大手量販店で販売する下着や靴下などを梱包するパッケージや、タグ、店頭POPなどを専門に制作していました。

デザインは中国の工場で印刷、印刷されたモノが現地の下着縫製工場に送られパッケージングされ、お店にすぐ並べられる商品と化し、船や飛行機に積まれて日本に逆輸入、日本で倉庫に入った後各店舗に出荷されてお店に並ぶという流れで、この仕事に10年以上携わってきました。

(余談ですが、数々のトラブルにも見舞われましたのも今ではいい思い出です。中国から届く荷物を空港まで迎えに行ったこともありますし、間違えて梱包された商品のパッケージを取り替えるため生涯二度と行かないような倉庫に行って取り替え作業をしたり・・・。この話はまた何かの機会にここに書きたいと思いますw)

〇〇広告賞にノミネートされるわけでもなく、駅やビルにどーん!と貼られるかっこいい広告を作るわけでもなく、ひたすら毎日「量販店でお買い物をされるみなさん(主に女性)」に刺さるようなデザインを作ってきましたので、グラフィックデザイナーとしてはちょっと特殊な経歴ですが、今ではこの経験が私のモットーでもある、「お客様に伝わるデザイン」のベースになっており、そのおかげで今でも様々な仕事に携わることができています。

ドラッグストアとスーパーは最強のネタ宝庫

そんなちょっと特殊な会社員生活を経て、フリーランスデザイナーで生活している今でも、私には「デザイン」と「コピー」のネタ収拾に絶対欠かせない絶好のスポットがあり、例え上下スウェット姿でも頭は「ネタ収拾モード」に切り替わる場所があります。

それは、

ドラッグストアと
スーパーマーケットの2つ。

このふたつは、私のように長年商業デザインに携わり、
そして今、お客様目線のランディングページやチラシ、
その他もろもろを制作している身にとっては、

まさに

「夢の国」

(↓「夢の国」のイメージ画像です/4年前に撮影)

デザインの参考書や、
最近では色々なマーケティングの本にも目を通しますが、

店頭の現場で得られる情報収拾は
今でも
超 大 事。

自宅にも他の人から見たら
「え、何このゴミ?」
言われそうなものがいっぱい収納されています。

例えばコチラ。

これは先日私が私物で購入したものですが、
パッケージデザインはもちろん、

注目すべきなのは、

このシール部分。

このシール部分の
コピーとデザインを作ることができれば、
いつも制作しているランディングページや広告、
チラシに

プラスアルファの差を
確実につけることができます。

これは本当です。

「小さい」からこそ情報が詰まっている

「は?ちっちゃいじゃん、シールじゃん、ゴミじゃん!」
と言うなかれでございます。

この小さい横7〜8cm、縦3〜4cmの部分には
ブランド名・メーカー名の他に
・この商品の強み
・権威性
・他との差別化
・期間限定のオファー
など「売れるため」の情報がぎっしり詰まっている。

しかも
それが非常に短い言葉で書かれています。

なので、
普段からこのような小さい「マイクロコピー」を目に留めておくと、
サっとコピーを作る時の参考になったり、
文章の表現の引き出しに、
とても役立つ資料となるのです。

シールを作ると、コピーもデザイン力も付く!

しかも、
この小さいシールのデザインをあなどってはいけません。

この小さい10cm以内の四方に収まったデザインは、パッケージ以上に目を留めてもらいたい部分なので、デザインがものすごくキャッチーでしかもディティールがめちゃくちゃ細かい。

デザインだけではなく、シールの形まで各社様々な形のものを貼り付けており、単純な丸型や四角などはあまり見かけません。

恐らくこの小さいシールのデザインを起こすのに早くても1時間、上手く行かない時は2〜3時間の時間を要してもおかしくない。

小さい面積だから、
お客様に見やすい文字の大きさで作ること、
色のバランスなどを考えること、

細部に渡って神経を使うデザインが
このシールなのです。

だからデザイン力もめちゃくちゃ付きますし、
ランディングページや、チラシなどのちょっとしたアクセントにも使え、しかもそれでクオリティがぐぐぐぐっ!とアップします。

私は以前の会社に勤めていた時、このシール部分を集めた資料を制作部のみんなで共有できるように会社でせっせと作っていました。この資料にどれだけ助けられたか・・・・。
退社する時にこっそり持って帰ってきたかったくらいです(←ウソです。ちゃんと置いてきました)

今でも、仕事用のPCにこっそりと集めてきたデータが山のようにあります。
その一部をちょっとだけご紹介します。

ご紹介したのは、女性向け商品に付属しているシールですが、
・洗濯用洗剤
・掃除用洗剤
・男性用の髭剃りなど
の商品についているシールもめちゃくちゃ参考にしていました。

(1TBのハーディスクに他にも全てぶちこんであるのですが、
あまりに多いので以前のように資料をまとめる気力も、
最近ではなくなってきました・・・涙)

このように
・マイクロコピー
・デザイン(フォントや色使いなど)
を作る時にこの小さいシールがめちゃくちゃ本当に参考になる。

しかも、何度も書いていますが、
ランディングページや広告、その他媒体に応用できます。

答えは現場に転がってますよ

以前に勤めていた会社で、
このようなシールの制作していた時に渡されていた原稿は、たった1行、一言しか書かれていない依頼書が数多くありました(笑)

だから、
このようなドラッグストアの商品に貼られているシールを参考にし、勝手に依頼された商品に似たアイテムをリサーチをして、勝手にコピーを作り、よく提案をしていたのは当時本当に勉強になり力がつきました。

小さいシールだし、所詮は最後ゴミになるもの。

ですが、この時に行っていた
「勝手にリサーチして、勝手にコピーを作っていた」時に、
どんな参考書よりもめちゃくちゃ参考にしたのがこの小さいシール達。

そして今のデザイン+コピー技術の源になっています。

今ならもっと上手に作れそうな気がしますが。

ドラッグストアや、スーパーからは本当に得るものが今でも多い。
本を読んだり、人にあったりするとの同じくらい、
お店に立ち寄るのは私にとって貴重な時間となっています。

それでは今日はこの辺で

\お読みいただきありがとうございます/

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