ECでもリアルでもモノを売ることの難しさを感じた話

先月の後半から、楽天市場の検索結果に表示されるサムネイルバナーの厳格化にともない、あんまり賢くない(というかアホちゃん)サムネイルデザイン判定A.Iツールを使用し、そのアホちゃんから◎判定をもらうために戦ってまいりましたが、ひとまず戦いは終了。全てのサムネイルを◎判定に変更しました。

しかしながら
「今後A.Iの学習状況によって、今は◎判定でも△とか×になることもあるからその時はよろしくねー♪直さないと検索結果から落っことすからね♪」とサラッと通知してくるアホちゃんには、呆れを通り越し怒りを感じているのも正直なところであります。


(↑怒りを感じても心身に悪影響なだけなので、穏やかな気持ちになれる「草原でのびのび生きる羊たち」の画像を貼っておきます)

そんな規制厳格化の対応をしている真っ最中、日経新聞でこのような記事を目にしました。

参考 巨大IT規制へ新法 検索表示順 基準明確に日本経済新聞

(閲覧には日経新聞へのログインが必要です)

この記事では、アマゾンジャパンや楽天市場が運営する通販サイトで商品名を検索した際に、一覧に表示する順番の基準が運営会社側の明確な基準がなく、それに対し出店企業側から不満が出ていることを指摘。
検索トップには運営会社側に広告料を多く出している企業の商品を優先して表示しているんちゃうのー?という疑念も上がっていると書かれており、今後は出店会社側に圧力をかけることなく、透明性を持った基準で表示するよう政府が動く、といった内容が書かれています。

またこの記事に合わせて私が気になったのは、
楽天市場内で最も売れている出店会社は、商品のサムネイルを1枚も訂正していないということです。

(最も売れている会社名はここでは差し控えますが、有名なポイントサイト(Gポイントやモッピー)で楽天市場とリンクしているサイトの注意書きに書かれている社名が、恐らく売れている会社なんだと想像しています)

調べていくと「最も売れている会社」の商品サムネイルが1枚も規定に沿った改正をしていないので、他の多くの出店会社から「それ、ずるいんじゃないの!?えこひいきだよ!」とクレームが殺到しているよう。

結果(当然のことですが)全ての出店企業を対象にしているから、ちゃんと規定に対応していないと12月から検索結果を落とします、と回答があったそうですが、12月はどこの通販サイトも売上の掻き入れどき。
12月に入り、本当に全ての出店会社を平等に扱うなんて信じられない、やっぱり売れている会社の商品は規定に沿っていなくても、これまで通り表示されるちゃうか・・・・とまさに腹の探り合い状態。

何ともコメントのしにくい争いが続いています。

ですが、楽天で売れている出店企業は楽天市場だけに頼らず、自社ECを構えているのもポイントです。

誰でもネット上で販売できる時代になったからこそ、そこに知識と活かせる知恵があり、構築するマンパワーと、費用を投資する気がある、要は「真にECサイトで勝負する」と意気込んでいる会社が、通販運営会社でも他と一歩も二歩も差別化した販売ができるのではないかと想像しています。

自社ECの構築は大変ですし、サイトをオープンしページを作ったからといってすぐにブレイクするわけではありません。たくさんの費用を投資したにも関わらずCV率が上がるまで時間のかかることもあります。

ですが、そこを常に改善し行動を起こすパワーと費用がある会社は、ブレイク後は一気に売上が上がって、それと同時にECサイトを運営するノウハウもばっちり身につく。

↑実はこれが、
ECサイトの世界で勝負していくために一番必要なことなのではないかと思います。

だから出店している通販運営会社から「ちょっとー!サムネイル直してよ」と警告を受けても、もしかしたら「そんな直すのに時間費やすんだったら自社ECいじってた方がええわ」と思っている可能性も大いに考えられます。

これだけ簡単にモノを購入できる時代だからこそ、しっかり戦略を立ててそれに対して行動している会社がこれからは生き残っていくのではないかと感じた今回のサムネイル騒動。

通販運営会社には明確な基準を提示してほしいと思いますが、「モノを売る」って簡単にできる反面極めるのは難しいなと感じた火曜日です。

それでは今日はこのへんで

\お読みいただきありがとうございます/

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