ここ最近、渋谷方面に行くことが多いのですが、
先日も用のついでに、パタゴニア東京・渋谷店に寄ってきました。
今年7月に行われた参議院議員選挙の当日は、スタッフにも投票をしてもらうために全店をお休みにしたことでも話題になったパタゴニア。
アウトドアブランド、パタゴニアに学ぶこれからの企業姿勢売上を上げる活動とは一切関係ないように思いますが、このような社会的背景を考慮した取り組みを行い、多くの人の共感を得ることはこれから何らかのビジネスをしている人に、その規模の大きさ関係なく必要なのではないかと感じています。
特にアメリカではこのような社会的背景に取り組む姿勢が、日本とは比べものにならないくらい多くの人の共感を得て、モノが売れず多くの小売業が閉店に迫られる現代でも、愛されるブランドとして存在しているんですね。
私も大好きな「ステラ・マッカートニー」(あのポール・マッカトニーのお嬢様)も、自分のブランドはサステナビリティにコミットしており、動物愛護や環境保全のためにレザーやファーは使用しない姿勢を貫いていますが、少し前なら評価の対象にならなかったこのような活動も、時代の流れと共に多くの人の共感を得ています。
2015年9月の国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」にて記載された2016年から2030年までの国際目標・SDGsが、より社会に浸透してきた証拠にのようにも感じます。
さて、
パタゴニアも、サステナビリティに準じた活動を行なっており、それが多くの経営者の共感を得ていますが、先日訪れた際も新しい活動について表明していました。
それは、
2020年4月よりお買い物時のショッピングバッグを完全撤廃するというもの。
お買い物時にはお客様にショッピングバッグを持ってきてください、と呼びかけています。
今使用しているショッピングバッグも有料(100円)で、しかも「貸し出し」というスタイル。
次回来店時にそのショッピングバッグを持ってきてもらうとリサイクルに回してくれるそう。
もちろん、↑このショッピングバッグの素材もプラスティックをリサイクルした素材でできたビニールだそう。
この日私はフリースを1枚購入したのですが、大きいバッグを持ち合わせていたのでショッピングバッグはもらわずに、自分のバッグへフリースをまるめて入れて持って帰りました。
日本のスーパーマーケットでもレジ袋が有料の店舗がありますが、会計時に「レジ袋は有料ですが」と一言添えられるだけ。
ですがパタゴニアでは会計時に「今お持ちのバッグでしたらこのフリース入りそうですね^_^」となるべくショッピングバッグを使わないような積極的な接客をしてくれます。
また、店頭では使わなくなったエコバッグを回収。
紙袋・レジ袋など一部引き取りできない種類がありますが、店頭で引き取ったエコバッグ達は来年2020年4月から、お買い物時にお客様が商品が入るバッグを持っていない場合に使われるそうです。
この写真を撮影してパネルをまじまじと眺めていたら、レジで接客をしてくれたお姉さんが話しかけてくれました。
お姉さん曰く、
何でも日本で1年間に消費され後にゴミになるショッピングバッグは約300億枚。
国民が1日に1人1枚利用してゴミを出している計算になります。
この数字は他の先進国と比べてダントツで悪い数字。
日本ではまだまだこういう意識を持っている人が少なく、
「ショッピングバッグ=レジ袋はもらえて当たり前」と思っている人が圧倒的に多いんだとか。
「実際こういう活動をしていてもなかなか浸透しなくて・・・」と語るお姉さんですが、現にアメリカなど他の先進国ではこのような取り組みに多くの人が共感して、パタゴニアのファンになっています。
実際、パタゴニアの商品は決して安いものではありません。
↑レインウェアもいいお値段です。
ですが世界中には多くのパタゴニアのファンがいて、実際に商品を購入しています。
高額なのに、多くの人がパタゴニアで商品を購入する。
パタゴニアがサスティナビリティにコミットした発信を長年続けているからですよね。
もちろん、今すぐに、明日の売上に直結する活動ではありません。
ですがこのような発信を続けて共感してくれる人を増やす活動は、企業はもちろんビジネスをしている一人ひとりに必要な姿勢だと感じています。
もしこのブログをお読みの中で行なっている人がいたら申し訳ないのですが、敢えて書かせていただくと・・・。
私もこの年末、たくさんの社名入りカレンダーをいただきました。
私も印刷業界に携わっているので言うのもちょっとアレですが、この社名入りカレンダーで販促できるのか?と疑問に思っちゃうのが正直な感想。
しかも1家に何個もカレンダーいらないし。
我が家は狭いので、私の仕事用デスクに置いている卓上カレンダーと、リビングで使っている壁掛けタイプの2つで十分間に合ってしまいます。
しかも「いりません」とも言い難いのでその場受け取るのですが、正直ごめんなさい、趣味じゃないものをいただくとあんまり使う気になれないんです(T_T)
そして結局ゴミに・・・。
全然エコロジーじゃない・・・。
カレンダーで販促を行うなら、カレンダーを作って販売するくらいの出来になればいいのに・・・、そう例えばスケジュール管理以外にも色々使える手帳のように。
販促のあり方も、時代に合わせて色々変えていく時が来ているんちゃうかしら?と感じている寒い年末の今日のこの頃です。
それでは今日はこのへんで。
\お読みいただきありがとうございます/
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