司馬遼太郎先生から学ぶ「21世紀を生きるヒント」

あけましておめでとうございます^_^
今年2021年が皆様にとって素晴らしき1年でありますようにお祈り申し上げます!

さて今日は、
いつも何かの節目で読み返している本のことを書き留めておきたいと思います。

それは司馬遼太郎さんの
「21世紀に生きる君たちへ」
という短文エッセイです。

この「21世紀に生きる君たちへ」は、歴史小説ではなく、大阪の小学6年生の国語の教科書にも掲載されていた作品で、本文自体は小学生のお子様でも読みやすい内容ですが、中身は本当に深く大人の方にこそ読んでほしいと思える、ずーっと手元に残している1冊。

実家の父親が司馬遼太郎さんの大ファンで、今でも実家にはたくさんの歴史小説が残っているのですが、その中の1冊に本書があり、私も同じ本を買って自分の本棚に置いて、何かの節目にいつも読み返していますが、司馬遼太郎さんが選んだその一言一言の言葉には、本当に重みがあります。

 

私の人生は、すでに持ち時間が少ない。
例えば、21世紀というものを見ることができないにちがいない。

君たちはちがう。
21世紀をたっぷり見ることができるばかりか、そのかがやかしいにない手でもある。

もし「未来」という街角で、私が君たちを呼びとめることができたら、どんなにいいだろう。

 

司馬遼太郎さんは、
歴史小説家として生きてきた経験や視点から、21世紀を生きている私たちに向けてのメッセージを本書で綴っています。

司馬遼太郎さんが私たちに残しているメッセージは
大きく2つあります。

1つ目は
「人間も自然の一部」
だということ。

昔も今も、また未来においても変わらないことがある。そこに空気と水、それに土などという自然があって、人間や他の動植物、さらには微生物にいたるまでが、それに依存しつつ生きているということである。

自然こそ不変の価値なのである。
なぜならば、人間は空気を吸うことなく生きることができないし、水分をとることがなければ、かわいて死んでしまう。

過去も未来も「自然は不変」のものである上で、私たち人間はどう生きればいいかを、司馬遼太郎さんは私たちに問いかけています。

人間は、(中略)
自然によって生かされてきた。

古代でも中世でも自然こそが神々であるとした。このことは少しも誤っていないのである。

人間が一番えらいのではなく、
自然があるからこそ人間は生きられる。

生き物は全てお互いに依存しあって生きているということを語っています。

「人間は、自分で生きているのではなく、
大きな存在によって生かされている。」んですね。

この自然へのすなおな態度こそ、21世紀の希望であり、君たちへの期待でもある。

そういうすなおさを君たちが持ち、その気分を広めてほしいのである。

そうすれば、21世紀の人間は、よりいっそう自然を尊敬することになるだろう。

そして、自然の一部である人間どうしについても、前世紀にもまして尊敬し合うようになるのにちがいない。そのようになることが、君たちへの私の期待でもある。

仕事でもそうですが、何でも常に関わる環境に対してリスペクトする気持ちを持つことが、自然界に生きる私たちに必要なことなのだと改めて思う一文です。

もう1つ、
司馬遼太郎さんが残したメッセージは、
「本当の自己の確立」についてです。

君たちは、いつの時代でもそうであったように、自己を確立せねばならない。

ー自分に厳しく、相手にはやさしく。
という自己を。

そして、すなおでかしこい自己を。

21世紀においては、特にそのことが重要である。

21世紀にあっては、科学と技術がもっと発達するだろう。科学・技術が、こう水のように人間をのみこんでしまってはならない。

川の水を正しく流すように、君たちのしっかりした自己が、科学と技術を支配し、よい方向に持っていってほしいのである。

このように前置きした上で、
自然物として存在している人間は助け合って生きており、決して孤立して生きられるようには作られていないと本書では語っています。

助け合うという気持ちや行動の大元は、いたわるという感情があるということ。

他人の痛みを感じることと同じです。

しかし、「助け合う」「相手をいたわる」という行動は私たちの本能には備わっていないので、司馬遼太郎さんは「相手をいたわる気持ちを、訓練して身につけねばならない」と綴っているんですね。

鎌倉時代の武士たちは「たのもしさ」ということを大切にしてきたそうですが、人間はどの時代でも男女ともに頼もしい人格を持つことでより魅力的になります。

相手にやさしくすること、いたわる気持ちを持つこと、そういう気持ちを持つように訓練すること

そうすることで、「自己の確立」につながっていくんですね。

本書はとても短いですが、
「人は何のために生きるのか?」ということを改めて考えさせられる、本当に名文とも言える1冊です。

今でもアマゾンなどで入手できるので、機会があったら大人の方にもぜひお読みいただきたいと思います^_^

それでは今日はこのへんで

\お読みいただきありがとうございます/

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