美しすぎる唯一無二の商業デザインが集まった「佐藤可士和展」に行ってきた話

六本木の国立新美術館で開催されている「佐藤可士和展」に行ってきました。

(本ブログは展示会の展開内容に触れていますので、「会場に行ってから知りたい」という方は閲覧をお控えくださいm(_ _)m)

佐藤可士和さんを本ブログでご紹介するのは恐れ多いですが、

ユニクロ、楽天、T-POINT、セブン&アイホールディングスなど日本を代表する企業のブランディングデザインをはじめ、日清食品関西工場、ふじようちえんの建築を含めたトータルプロデュースなど、

そのコンセプト構築からコミュニケーション計画の設計、ビジュアル開発まで強力なクリエイティビティによる一貫したワークが特徴で、日本で一番有名アートディレクターさんのお一人です。

この展示会では佐藤可士和さんの30年のアートワークを集めた展示会。

私たちの生活に身近な商品やサービスの、コンセプトワーク、コミュニケーションデザインなどのプロセスを一気に拝見できる空間です。

商業デザインのクリエイティブを細部に至るまで美しく洗練させて、一貫させたクリエイティブを作る佐藤さんを、同じ商業デザインに携わる身として本当に尊敬しています。

2008年に発行された「ユニクロのデザイン」にも、佐藤さんがユニクロのクリエイティブに携わった経緯や、柳井会長とのやりとりが詳しく掲載されていますが、

(↑この本めちゃくちゃ面白いのですが現在は絶版のようで価格が定価の3倍近くになっています・・・)

多くの人にブランドを正しく伝え、
認知してもらうためには、
ロゴマークを始め統一したクリエイティブの発信が必要ということを、この展示会で改めて再認識です。

会場内には、この展示会のために佐藤さんがデザインした限定のUTストアも。お買い物を体験できる「体験型」の展示も必見です。

↓こちらは個人的に大好きなキリンビールのアートワーク。

こちらは2000年から2006年に展開された、元ジャニーズのグループSMAPのアートワーク↓

既に国民的アイドルグループだったSMAPを「ブランド化」するために、敢えてご本人たちの写真は一切使わないデザインを展開。

またテレビや新聞などではなく、ノベルティ、そして街角など目に触れるものを全て「メディア」と捉えたクリエイティブも、当時話題になったことを覚えています。

 

↑こちらはセブンイレブンのPB(プライベートブランド)商品のパッケージデザイン。

何千もある商品を一つひとつ分類し、ロゴの位置やキャッチコピーが入る位置を細かく設定。

一つだけのパッケージデザインを見るのではなく、商品が店頭に並んだ時の「面」を意識したワークです。

個人的には、このようにデザインが形になる前のラフスケッチや設計図を見れただけで大満足です^_^

佐藤さんの著書でも語っていますが、
この展示会でも
「クリエイティブのスタートは、
まず相手の話を聞くこと。
頭の中を整理してあげる時間を作ること」
の大事さを再認識できます。

(なので、ご自身の事務所も常にクリエイティブな発想が整理できるように、本当に美しい空間です。)

しかし、私がこの展示会で一番嬉しかったのは、佐藤可士和さんも一人の音楽が大好きな男性であり、絵を描くことが大好きだった幼少時代を過ごされていたということ。

趣味の音楽や絵を描くことなどの「余白の時間」から出てくるインスピレーションを大事にしているということに、クリエイティブを生み出すヒントを少しだけ垣間見た展示会でした。

デザイナーの方はもちろん、コミュニケーションデザインなどに興味のある方にもぜひ訪れてほしい展示会です^_^

MEMO
佐藤可士和展
@国立新美術館(東京メトロ千代田線6番出口直結)
2021年5月10日月曜まで開催
(2/23、5/4を除く毎週火曜日は休館)
チケットは事前予約制です。
購入はコチラから↓
https://kashiwasato2020.com/ticket/

それでは今日はこのへんで

\お読みいただきありがとうございます/

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