先日から、福岡・博多を訪れた話を書いていますが、
福岡初のライフスタイルホテル、ザ・ライブリー福岡に宿泊してみた話 福岡で美しい建築に触れてきた話私がもう一つ
福岡で気になっていたことがあります。
それは、
福岡市が行なっている
起業支援
です。
福岡市は日本では珍しく空港から約10分で市の中心部まで行けて、(2021年4月現在は規制されていますが)中国・上海にも飛行機で2時間弱、韓国・ソウルには何と1時間半ほどで行ける便利な都市。
なので、香港や上海、シンガポールに次ぐアジアのハブ都市になれる可能性があると言われています。
そして、2016年にはイギリスの情報誌でも世界でもっとも住みやすい都市ランキングの7位にランクイン。
住環境や通勤環境も良く、東京に比べ賃料も抑えられるので、個人事務所を借りやすいということも魅力の一つです^_^
また福岡市はビジョンに
「グローバル創業都市・福岡」
キーフレーズに
「キラリと光る
アジアのリーダー都市」
を掲げ、
「人と環境と都市活力の調和がとれたアジアのリーダー都市」を目指し、起業やスタートアップがチャレンジしやすい環境整備が進められている街として有名です。
最近ではビジネス書にも、福岡市のことが度々取り上げられているくらいその政策はとても有名。
起業をバックアップする体制を市が整え、デジタルコンテンツ、映像、ファッション、音楽、デザインなどのクリエイティブ産業を後押しする環境づくりが、市と民間企業が一緒になって進められています。
現在の人口は約154万人だそうですが、日本全体が人口減少社会に向かう中で、福岡市だけは2035年頃まで人口増加が見込まれていて、人口増加率は政令指定都市でナンバー1なのだそう。
- 「ひとの社会増」のために「しごとを増やし、活力につながる人の流れをつくる
- 「ひとの自然増」のために「働き方を見直し、安心して生み育てられる環境をつくる」
- 「まちの持続可能性」のために「超高齢化社会に対応した持続可能で質の高い都市をつくる」
という視点で、都市計画を立案している福岡市。
起業する人に
日本一
優しい環境
と言っても過言ではなさそうです^_^
(詳しくはコチラの本をご一読ください^^)
とはいえ、福岡市在住でもなく、ほんの旅行で来た私が語っても全く説得力がないのですが^^;)
今日はイチ旅行者の私でも、その政策の一部を垣間見れる施設をご紹介したいと思います。
それは、
福岡のスタートアップ支援施設fgn
(Fukuoka Growth Next)
です。
天神駅の近くにあるこの施設は、小学校をリノベーションし、中にはコワーキングスペースやカフェ、無料で起業相談ができるコーナーなどがあります。
運営開始からほぼ1年で170社以上が入居し、資金調達でも19社・37億円の実績を上げている実はすごい施設なんですね。
私も起業する時は、一人ではなく詳しい人に相談した思い出がありますが、そういう悩みを無料で相談できるので、チャレンジしたい人には本当に嬉しい環境です。
起業や開業に必要な情報も、マガジンになって設置されています。
fgnの公式サイトには、
Fukuoka Growth Nextは、豊かな未来を創造するアイデアを持ったスタートアップ企業を支援する福岡市の施設です。創業支援に特化した官民協働型の環境でさまざまなアイデアが行き交い、形となる。その発信地となり、より期待と希望に満ちた世界が実現することを目指しています。
↑とありますが、
この施設を福岡市が運営しているということに、改めて驚きます。
出会わなかっただけかもしれませんが、これまで利用してきたコワーキングや交流スペースは全て民間の企業が運営し、起業相談はおろか、初心者の利用はややハードルが高かったような気がします。
もちろん、起業するならそのハードルを自分で乗り越えるくらいでないとダメですが、こうやって行政が公式に支援してくれると、初心者にはとても心強く、チャレンジしやすいですよね。
またクリエイティブな都市としても福岡市は有名で、市内には全国規模で活躍しているゲーム制作会社が数多くあります。
県内にも情報やデザイン関係の学科がある大学や専門学校が30校以上もあり、クリエイティブを担う人材にも事欠くことなくがないんだとか。
また、福岡の広告クリエイティブのレベルの高さは業界内でも有名で、全国区で活躍する人材も多く巣立っており、他にもAIやIoTなどの先端技術、ネットワークの環境整備にも積極的。
福岡市は、これからますます必要とされるクリエイティブ業や、個人の起業を支援することに舵を取り、地方創生の現実的なロールモデルになっている街なんですね^_^
もう一つ、私が驚いたのは、
市内のコワーキングスペースの充実さ。
なんと同じ市内に30箇所もあります。
私の住む柏市は今思い出せるだけで3箇所でしょうか・・・^^;)
学生専用の施設、エンジニアさん向け施設、オーシャンビューの施設、SDGs・ソーシャルビジネスをテーマにした施設などなど、全て同じではなく特徴を持つスペースがたくさんあります。
30箇所もあれば、福岡市内でどこでも仕事し放題です^_^
「個人で頑張る」けれども「市がバックアップ」してくれる福岡市の環境。
通りすがりの旅行者なので会員登録はせずに帰ってきましたが、新しいチャレンジをしやすいこの環境は、本当にすごい!の一言しかありません。
これまで自治体が取ってきた施策は、広くまんべんなく「角を取って丸くする」ことでした。
でも今、地方にとって大切なのはむしろその逆で、「とがりを出す」、そして「タグ付けする」ことだと考えています。
東京には集積のメリットがある一方で、福岡はビジネスコストが安く、クオリティオブライフが非常に高いという強みがあります。
コストが安いということは、「トライ&エラーを繰り返せる街」という言い方もできる。
要は、行政が持つ「規制する権限」ではなく、「規制を緩和する権限」を使って民間活力を引き出すのです。
引用元:東洋経済オンライン/2016年3月「人が日本一集まる街・福岡の「タグ付け」戦法ー原点は反骨心、高島市長の「異色」地方自治」
明確な意図を持って行政運営をしている高島市長さん。
ほんの少ししか触れ合えませんでしたが、これからも福岡市を応援するとともに、市長が掲げるこのような明確なビジョンは参考にしたいと思う今日この頃です。
それでは今日はこのへんで。
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