今日は東京・丸ビルで開催された「未来にできることを社会起業家らと一緒に考えるフォーラム・Japan Action Tank Forum 2019」のイベントにお邪魔してきました。
2006年にノーベル平和賞を受賞されたムハマド・ユヌス博士、法政大学大学院教授・一橋大学名誉教授の米倉誠一郎先生、文筆家の乙武洋匡さん、長野パラリンピックの金メダリスト・マセソン美季さんなど、様々なソーシャルイノベーションを起こされている方の貴重な話をたっぷり聞くことができ、本当に有意義な1日を過ごすことができました。
「Japan Action Tank」とは、先にご紹介した2006年にノーベル平和賞を受賞されたムハマド・ユヌス博士が提唱するソーシャルビジネスを日本で多くの方に認知してもらい、その活動が広がることを目指すため2019年4月に設立された一般社団法人。
「Think Tank」、考えるだけではなく、「Action Tank」、実践することを定義しており、3つのゼロの世界、「貧困0、失業0、CO2排出0」の世界を具現化するための組織として活動しています。
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上記の図は2015年9月に国連で開かれたサミットの中で世界のリーダーによって決められた「SDGs(エスディージーズ)」のアイコン。「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称であり国際社会共通の目標を示すアイコンですが、Japan Action Tankもこの目標に沿っています。
この「Japan Action Tank」の活動の一つの軸として、
来年2020年4月にソーシャル・イノベーションを考え、切磋琢磨して実践できる人を育てる学校(ジャパンアクションタンク・ソーシャルイノベーションスクール = 以下JAT-SIS)が作られます。
実は、ご縁があり先月からこの設立される学校(JAT-SIS)のクリエイティブツールの一部に携わっていましたが、仕事の打ち合わせに参加しているうちこの活動や学校にとても興味が出てきたので、今回のイベントに一個人として参加してきました。
(↑私が作ったデザインがスライドに・・・)
こちらが「JAT-SIS」の名誉学長を務め、
ノーベル平和賞を受賞されたムハマド・ユヌス博士。
お金を稼ぐことは大事ですが、それ以上に「自分が世界に対して一体何ができるのか?」と考えることの大切さ、そして誰にでもそれが可能という勇気をもらえる貴重な話を聞くことができました。
こちらが「JAT-SIS」で学長をお務めになる、米倉誠一郎先生。
残念ながら日本が衰退している現状、
「働き方改革」ではなく「会社員も経営者も、一人ひとりビジョンを持つこと」の大切さ、
そしてなぜ「JAT-SIS」を設立するに至ったかの経緯の説明も聞かせていただきました。
元々各大学で教鞭を取られていた以外にも、他団体で起業家さんや起業家マインドを持った人を対象に様々な講座を行なってきていた米倉先生。
ものすごくパワフルで熱量を感じるお話が続きます。(そして話がめちゃくちゃ面白い・・・。人を惹きつける話し方とはコレやで・・・とこっそり感動)
またご紹介したお二人以外に、実際にこれまでのソーシャルイノベーションの実践例を多数の方がご紹介されていました。
こちらは、バングラデシュで自動車整備士を育成するプロジェクトの実践例のプレゼンテーションの様子。
バングラデシュは貧困が問題になっている国の一つですが、街を走っている車の多くは日本産の中古車。
日本式自動車の整備技術をマスターしてもらい若者の雇用を生んで自立を支援するというプロジェクトです。
実際に整備士育成学校は2015年にバングラデシュで設立・開校され、設立費用はこのプロジェクトをスタートした会社の資本金で賄い、運営費用は実際の自動車の修理で賄って運営されているそう。
家計を助ける強い意思のある10代後半の若者を対象に、日本の自動車整備士2級レベルの技術を身につけてもらい、卒業後は高い給与水準で100%の就職実績をこれまで実現しています。
ソーシャルビジネスとして設立されているので資金面など様々な問題はありますが、このように現地の雇用に役立ち、同時に卒業生は英語もマスターしている方がほとんどなので卒業後はサウジアラビなどに出稼ぎに行くなど、働き方の選択ができそれで収入を得ることが可能になっています。
イベントの後半は、ダイバーシティについてのディスカッション。
先ほどご紹介した米倉誠一郎先生と、「五体不満足」の著者・乙武洋匡さん、トランスジェンダー活動家・杉山文野さん、長野パラリンピック金メダリスト・マセソン美季さん、義足開発/研究者の遠藤謙さんと、「本当のダイバーシティとは何ぞや?」について、トークが繰り広げられました。
この4名の方のお話を聞くと、日本がダイバーシティとしてかなり遅れていること、逆に日本が進んでいるところなどをリアルに感じ取れます。
そしてもう一つ、
私がとても印象に残ったのは「若い人の可能性」です。
今回、このJapan Action Tankの後援企業でもあるバイオベンチャー・株式会社ユーグレナでは、CFO (最高未来責任者) を募集。
募集条件はただひとつ、18歳以下であるということ。
未来がどうのこうのと語る人たちより実際に未来を背負って立つのは今の10代の方々。
その方達にもこの取り組みに加わってもらおうという大変興味深い試みです。
500人以上の応募中から選ばれたのは4人の高校生の学生さんたち。
実際に現在学業以外で取り組んでいる研究や活動を発表されていましたが・・・、
300人の前でも堂々と自分の活動についてプレゼンテーションし、しかも英語ペラッペラのスーパー女子高生さんです。
帰り際のエレベーターが一緒だったので、
「応援しています^_^」と声をかけると、
「わーい!ありがとうございます!!」とお返事してくださった女子高生さん・・・。
なんて可愛らしい・・・。
(本当にめちゃくちゃ可愛い・・・)
と感じて帰ってきましたが、
40歳手前でもこのような活動の仕事に携われて本当に良い機会になりました。
JAT-SISの開校は来年4月ですが、2月からプレセミナーが始まります。
私も参加しようと思っていますが、ご興味ある方はぜひご一緒しましょう^_^
自分が仕事以外に何ができるのか?を見つける良い機会の一つになりそうです。
それでは今日はこの辺で
\お読みいただきありがとうございます/
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