主役は常にお客さまの話

先日見かけた「日経Xトレンド」の記事で、私も毎年参加しているフジロックフェスティバルのことが取り上げられていました。

参考 音楽フェス拡大 フジロック盛況の理由は手厚い「子連れ対応」日経XTREND

記事の内容によると、音楽ライブの市場規模は前年2018年よりも11.8%増の3875億円に。フジロックフェスティバルなど毎年7月〜8月に行われる「夏フェス」と呼ばれる野外音楽フェスティバルのイベントはそのうちの300億円を占めており、右肩上がりの市場だそう。

私も毎年参加していますが、毎年木曜日から行われる前夜祭から開催日の金〜日の4日間のフル参加をすると、チケット代が約45,000円、宿泊費が1泊約10,000円×4泊、それから交通費が約15,000円(友人の車に乗せてもらうともう少し安く済みます)、現地での飲食などが4日間で約10,000円弱ほど(お酒を飲む人はもっと必要)、
単純に計算してもこれだけで10万円前後の出費。

なので1年を通して「フジロック貯金」用の口座を作っており、そこにちびちび積み立てて毎年使っているのですが、結構な高額にも関わらず、現地会場に来る来場者は毎年増え続けています。

以前は「日本ではなかなか見られない豪華な出演者」のみが特徴でしたが、
年々変化して
・会場でもキャッシュレス決済OK
・お子さんがいる年代の人でも楽しめるキッズスペースの充実や優先トイレの設置
・誰もが安全に楽しめるように危険行為(モッシュ・ダイブ)の禁止
・屋台の味とは思えない充実したメニューを提供するフードエリアの充実
など様々な年代の人が快適に、音楽以外にも楽しみを見つけられるような仕組みがどんどん増えてきています。

加えて昨年2018年からはYoutubeでライブ配信が開始。
2018年は約1200万回の総再生回数でしたが、今年2019年は39%伸びて約1670万回の総再生。

「Youtubeあるから行かなくてもいいや♪」と思う人ではなく「行ってみたい」と思っている“潜在顧客”の心に届くライブ配信になっているようです。

ちなみに私も以前はせっせと会場を歩き回りライブを楽しんでいましたが近年は普段滅多に会えない友人と、川沿いでダラダラ喋ったり、食べながら喋ったり(喋ってばっかり)、遠く聴こえる音楽をバックに昼寝をしたり、「夏の休日」を楽しむ4日間になってきています。

またファッション誌が参入して毎年VOGUEやWWDなどで「夏フェスファッション」特集が組まれ、毎年気合いを入れたおしゃれを楽しむ人も増えていますし、セレクトショップにも夏フェスアイテムが並ぶようになりました。
定番のTシャツだけではなく、おしゃれな長靴や、近年流行しているサコッシュも身軽に動けるアイテムとして雑誌やメディアで取り上げられています(私もちゃっかり購入、普段でも使いやすいよ)。

このように、夏フェスの主役は
アーティストではなく、来場しているお客さん
に変化してきているのが来場者が増えている原因の一つなのではないかと感じます。

どんなサービスでも商品でも同じことが言えると思いますが、
主役はサービス・商品を提供している会社ではなく、
それを利用する、購入するお客様に他なりません。

「うちはすごいやろう、ドヤ!」
ではなくて、
「こういう使い方をすればこのようにハッピーになれます」
というのを、
わかりやすく伝わりやすいように、お客様とまだ利用していない方(潜在顧客)に伝えていくことは、ほとんどの会社にとってもとても重要なことだと思うし、それをデザインなどに携わるクリエイターも一緒になって考えていければ、と思います。

今年もあと1ヶ月と少しで終わりますが(怖)、年があければ2020年の出演アーティストが発表されます。1年は早いなーと思うと同時に、今から来年の発表が待ち遠しいそんな日曜日です。

ところで、先ほどの「日経Xトレンド」の記事内にちょっと気になるキャプションが・・・。

「悪天候にかかわらず立ち見が出た」と書かれてるけど
雨でも晴れでも立ち見ですよーだ。
雨だから座れるとかないから!!

私もこうしてブログとして記事を書いていますが、自分の体験をベースにして空想で物事を書かないようにしたいと思います。

それでは今日はこのへんで。

\お読みいただきありがとうございます/

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