先日、ネットでニュースを見ているとこんな記事が。
参考 「閉店ラッシュが止まらない」1年で34店減ったモスバーガーの苦境プレジデントオンラインハンバーガーチェーン・モスバーガーの“苦境”を分析しているニュースです。
記事の内容によると、モスバーガーはこの1年で34店舗を、この6年間で134店舗を閉店しているそう。
私の住まいがある千葉県柏市にもモスバーガーさんがあり、ごくたまにですがランチをしに一人で何度か利用した経験があります。
野菜の生産者さんのお名前や顔写真をメニューや店頭POPに掲載したり、他のファストフード店に比べて「ヘルシー」、「洗練」、「ワンランク上」などのイメージが強いモスバーガー。
ハンバーガー自体もとても美味しいのですが、同じハンバーガーチェーンのマクドナルドと比べると今やその差は歴然としているようです。
(↓マクドナルドの“勢い”についてはこちらのブログにも掲載しています)
味の追求よりも仕組みや話題作りの方が大切だと思った話先にご紹介したプレジデントオンラインの記事は、美味しい店・素材にこだわった店はそこらじゅうに溢れている、味が美味しくても話題性に欠ける、とモスバーガーの戦略を厳しく指摘しています。
現代はおいしい食べ物があふれている。
それゆえ、単においしいだけでは選ばれなくなっている。
モスの商品は素材にこだわっており、どれもおいしいことは多くの人が認めるところだ。
だが、それももはや当たり前になっており、それだけでは消費者の興味をかき立てることができない。今の時代に商品を売るには、以前にも増して話題性が必要なのだ。
引用元:プレジデントオンライン
美味しい商品だから売れる、
広告やブランディングが洗練されているから売れる、
という考えがいかに危険か、ということがよくわかります。
プレジデントオンラインではマクドナルドや吉野家、松屋などが展開してきた“話題づくり”を例に挙げていますが、美味しいだけではなく人々が驚く、(投票など)参加できるなど、「体験」や「話題」につながるような仕掛けをすることが大切だと指摘しています。
もちろん、高い品質を追求することは大切だ。
だが、こうした事例が示す通り、飲食店の商品をヒットさせるためには、それ以上に話題性が欠かせない時代になっているということなのだ。
モスが復活をはたすには、その点を強く意識した打ち出しを行う必要があるだろう。
引用元:プレジデントオンライン
ちなみに、私が所持しているデザイン参考書の一つ「販促ツールのデザインと展開」にも、モスバーガーの広告は“販促の成功例”として取り上げられています。
しかし、もうこのように
美味しそうなシズル(料理の写真)と、なんとなく素敵なキャッチコピーだけで商品を紹介していくことが、この先の時代、ぶっちゃけ言ってしまうと本当に意味のないことなのかもしれない・・・と恐怖さえ覚えます。
私も普段の仕事でセールスライティングを執筆し見た人が「すぐ行動したくなる」ような文章を執筆しますが、心の中では「こういう広告(美しい写真とブランディングを表すイメージコピーの入ったもの)も素敵だよね」と少しばかり思っていました。
ですが先ほどの記事を読むと、今を含めこれから先は「顧客体験」、「話題性」にフォーカスした内容をクリエイターもしっかり考えないと本当にまずいと改めて思います。
美味しい料理=どこにでもある、
美しい広告=どの店もやってる、
この図式がいよいよ成り立ってきているんだ・・・と痛感しています。
私はモスバーガーさんのような大手企業の広告は制作しませんが、私に依頼してくれたクライアントさんには少なくとも、「顧客体験」と「話題性」を一緒に考えられる存在でありたいと改めて心に誓う今日この頃です。
それでは今日はこのへんで
\お読みいただきありがとうございます/
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