私がグラフィックデザインを学びに通った専門学校では、1年次にデッサンの授業がありました。
その名の通り、果物とか靴とかその辺の小物とか、時には人物などを前に置いて、鉛筆を握ってひたすらスケッチブックに描くという授業です。
私はデッサンが苦手だったので
「別に絵描きになりたいんじゃないのに、
なんでデッサンの授業が必要なん?」
「早くMac使いたい!」
と、密に心の中で思っていましたが、
今思うと
デッサンの授業は
めちゃくちゃ重要
な時間でした。
もちろん、デッサンが苦手でも絵が描けなくても、デザイナーになれます。
しかし
デッサンが上手な人は
確実にデザインも上手
間違いなく優秀極まりないデザイナーになれます。
これは100%。
1億円掛けてもいいです(持ってないけど)
(ちなみにデザイナーだけじゃなく、経営者さんにも本当にデッサンはオススメです)
その理由は2つあります。
一つは、
真似することが上手くなるから
「え、真似?」と思われるかもしれませんが、デザイナーキャリアのスタートとして、どこかの会社に就職するなり、あるいはいきなりフリーランスとして活動するなりどちらにしても、最初は自分の「型」が決まっていないわけです。
その時に絶対やらなければいけないことは、既にあるデザインを真似て作ることです。
真似るは学ぶ
と言うくらい、真似することは自分の「型」作りに役立つのですが、この時にデッサンスキルが上手、あるいはデッサンが好きだと、真似の精度がずば抜けて素晴らしくなります。
「何となくこんな感じかな」ではなく、細部まで見逃すことない真似っぷりが可能なんですね。
この細部まで見逃すことのない真似を続けていくと、やがて自分の「型」が出来上がった時、身についているスキルが圧倒的に高くなります。
「何となくこんな感じかな」ではないデザインを作ることができるようになるんですね。
もう一つは
優れた観察力が
発想に役立つから
デッサンをする時は、対象物をよく観察して描きます。
デザインが上手な人は、観察力も優れています。
すると、
何事に対しても観察するところから始まるので、解決策や、新しい発想の思いつきにつながりやすくなるんですね。
別の言葉に置き換えると「デザイン思考」という言葉になります。
もちろんデッサンが上手、絵が上手な人が全て面白い発想ができるわけではありません。
でも、デッサン力を仕事に活かし続けると「面白い切り口の発想」が生まれやすくなります。
私の友達のお子さんに、当時小学校5年生の女の子がいました。
その女の子の趣味は、小学校高学年の子に多い「絵を描くこと」だったのですが、ある日私が友人の家を訪れた時に見せてもらった絵に、ちょっとびっくりしたんです。
その子は絵が好き過ぎて、動物の絵を細部まで描き込み、ついには彼女オリジナルの動物を作るまでに絵を作り込んでいました。
それが他人の私が見ても「これはすごい・・・」と思えるレベル。
さらに、自分が「可愛い」と思う文字やレース柄をデザインして、それと動物を組み合わせたり、好きなお菓子の絵と合わせて描き込んだり、めちゃくちゃ面白い絵をバンバン描いていたんです。
私が「すごい!」と絶賛すると、嬉しさのあまり部屋で逆立ちをするくらい興奮していました(笑)
母親の友達は「こんなことばかりしてて勉強は全然なんだけど・・・」と困り顔でしたが^^;)
彼女はその当時小学5年生。
将来何の職業に就くかわからないけれど、「洋服を作る人になってみたい!」と言っていたので、その絵を描く楽しさをどうか忘れないでいてほしいと思い出す今日この頃です。
それでは今日はこのへんで。
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