直前まで観るつもりはなかったのだけど、そうそう観る機会もないだろう…と思い、結局昨晩は東京オリンピックの開会式を観ていました。
聖火台デザインが佐藤オオキさん率いる
デザイン事務所のnendoだったり、
国名が書いてあるマンガ吹き出しの
フォントがモリサワ製の
オリジナルフォントだったり
(メイリオとかの有り物じゃなかった)
滅多に見れないクリエイティブを
見れただけで
私はもう大満足だったのですが、
そんな東京オリンピックの開会式で、
一番「これはすごい…」
と感動したクリエイティブがあります。
それは他でもない、
開会式が行われた新国立競技場の
客席シートのデザインです
昨晩開会式を見ていて、
無観客なのに、
何だか
人が入っているように見える!
と気が付いたのですが、
同じように多くの人が
SNSでこの客席シートのことを
話題にしていました。
そう、
新国立競技場内の座席の色は、
全て同じではなく
ランダムにカラーリングされているため、
誰も座っていなくても
寂しくない印象を与えているんですね。
画像引用元:スポニチアネックス
新国立競技場は、日本を代表する建築家・隈研吾さんの建築。
周囲との調和を目指した「杜のスタジアム」をコンセプトに木材と鉄骨のハイブリッド構造で作られています。
「競技場としてはイマイチ」
「ザハ氏のデザイン案の方が
ダイナミックだったのに」
なんて声もちらほら聞こえてきますが、隈研吾さんがデザインしたこのスタジアム。
建築としては大変美しゅうございます^_^
そんな新国立競技場の観客席には、木漏れ日をイメージした5色のアースカラー(黄緑や茶色、ベージュなど自然に近い色彩の総称)を用いたシートが設置されているのですが、これが本当に素敵。
もともと無観客を想定した設計ではなかったのですが、残念ながら無観客となった今回でも
誰も座ってなくても
寂しい印象になりにくい
殺風景を
感じさせないデザイン
になっているんですね。
ネットでは、
無観客を予想して
設計されたのか??!!
と言われていますが、
もちろんそんなことはなく(^^;
このように、
観客が入っているように見える観客席のデザインは、既に世界中の競技場で採用されている手法のようです。
↑こちらは
2014年に完成したシンガポールのナショナルスタジアムですが、
同じように客席シートが1色ではなく、
モザイク状に設計され、
誰も座っていなくても
観客がいるように
デザインされています。
もちろん無観客だと
声援はありません(^^;
でも、でもでも!
ここまで視覚に訴えることができるなんて、
デザインアイデアとしては
めちゃくちゃ素敵
です。
一般的によく見る
このような無機質な座席よりも、
座席の色にも意味を持たせる方に温かみを感じますが、いかがでしょうか?^_^
スタジアム内に立つ人も、座席に座る観客の人も、ちょっと印象が変わるとても素敵なデザインだと思っています。
こんな細部への美しいこだわりが見れて、各国の選手のユニフォームデザインも見れて、開会式視聴して良かった〜と感じている今日この頃。
何かの機会で新国立競技場内にいつか入って、その美しい建築を目の当たりにしたいです(^ ^)
オリンピックの開催には賛否両論がありますが、選手の皆様には頑張ってほしいなあと思います!
それでは今日はこのへんで。
\お読みいただきありがとうございます/
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