「Same Page」を見ることの大切さ

今、テレビはほとんど見ない生活をしていますが、先日夕ご飯を食べている時久しぶりにテレビをつけてみると、今年開催されたラグビーワールドカップの試合、日本VSスコットランド戦の激闘を振り返る特集がされていました。

参考 死闘の果てに 日本VSスコットランドNHKスペシャル

ラグビーのルールも殆ど知らず、今回のワールドカップも“ながら見”で観戦していましたが、こんな私がド素人目に観戦しても、この「日本VSスコットランド」の試合は凄かった・・・と感じたことを覚えています。

今年は“流行語大賞”に「ワン・チーム」が選ばれたり、選手がこれまで様々なことを犠牲にしてきた話が様々なメディアで特集されたり、「にわかファン」の特集など、ラグビーに関する話題が多々ありましたが、このNHKの特集は、対スコットランド戦全体、特に激闘だった後半25分にフォーカスした番組内容でした。

ここで選手のみなさんが多々口にしていた言葉を今日はご紹介したいと思います。

それは
Same Page
という言葉。

One Teamの方が圧倒的に認知されていますが、このSame Page(正しくはOn the same page)もラグビーではとても良く使われる言葉です。

後半25分、スコットランドの激しい反撃に対し、出演していた日本代表の選手のみなさんは揃って「Same Pageを見れていないと感じた」と語っています。

試合中の80分間、状況は常に変化しています。
選手は常に変化する状況に合わせて自分の次のプレーを瞬間で判断して、動き続けなければいけません。

そんないかなる状況でも、全員が同じ(=Same)ページ(=Page)を見るという意思統一が大事で、各々のプレーを通じた役割は違えど、状況がどう変化しても、いつも同じ本のページを開いていよう、というのがこのSame Pageという言葉。
意思統一を一冊の本に例えています。

フィールドの選手はもちろん、コーチ、リザーブなどフィールド以外のチームスタッフにも全員に必要なSame Page。

強豪国のチームは、この「Same Pageを見ることが」がいつもカンペキだと言われているんですね。

Same Pageを見ていないと、One Teamにはなれない、
と番組に出演していた日本代表の選手も、そう語っています。

ラグビーに限らず、スポーツの話はよく仕事にも置き換えられますが、このSame Pageという言葉も本当に仕事を進める上で欠かせない言葉だと感じます。

デザインの打ち合わせをしていても、今クライアントと同じページを見ているか?と考えるのはとても大事です。
中には打ち合わせの途中でご自身のノウハウや知識、経験をわーーーーーっと語り、自身満々な方もいらっしゃいます。
私は相手が喋りたいだけ喋ってもらい、あまり相手の話を途中で止めませんが、同じ方向に向かっているかどうか?は途中で確認します。

同じ方向とは、目的ですね。
いわばSame Pageです。

どのような目的で広告を作りたいのか?
・売上をあげたいのか?
・知ってもらうだけでいいのか?
・自分の知識、ノウハウを語るだけでいいのか?

多くの人、いやほとんどの人が「売上を上げるために広告を作りたい」とお答えになります。

そうしたら「売上を上げるため」の広告作りができる話し合いの時間を続けたいと思います。
なのにいきなり「広告の紙質はちょっと高級な紙で・・・いつまでも保存してもらえるような」とご自身の話を再開する人もいます。

どうしても、
「俺が金をお前に払っている=だから俺の言うことが正しい」
「デザイナーは俺の考えさえ反映していればいい」
という方が今だにいる。

逆もしかりで、
「私の方がデザインセンスあるんだから!」
「私の方がマーケティングとか詳しいし言うこと聞いてよ!」

違う、違うんや・・・。
Same Pageを見ようや、一緒に・・・。
です。

なんのためにその広告を作るのか?
クライアントと、クリエイターが常に同じ目的を持って、同じページをいつも見ている状況になれるような関係を、いつも築いていきたいと思います。

そしてクリエイターもそういうマインドを持って取り組んでいる人がもっと増えればいいなと感じます。

来年も同じ目的を持った方々をたくさんご縁を持てればいいな!
それでは今日はこのへんで

\お読みいただきありがとうございます/

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