世の中の大事なことは、たいてい面倒くさい話

先月のアマゾンプライムデーで、かなり割引されていたので購入したコチラ↓

スタジオジブリの宮崎駿監督の全作品集でございます^_^

子どもの頃から何度も見ている作品ばかりですが、いい大人になった今でも楽しめる映画ばかり。宮崎監督、すごいクリエイターだなと改めて思います。

Denis Makarenko / Shutterstock.com

ところで、
今から8年前の2013年8月26日、NHKのドキュメント番組「プロフェッショナル仕事の流儀」に、宮崎駿監督が登場していたのですが、私はこの時の放送をリアルタイムで視聴していました。

映画「風立ちぬ」を制作している宮崎監督に、1000日間カメラが密着し、主に制作の現場を映し出した内容です。

その中で、
何度も何度も出てきた言葉があります。

それは、
面倒くさい

意識高く
「今日も頑張るぞー!」
なんて一切言わず、

作品作りの序盤は
「面倒くさい」を連発し、
タバコを吸ったり消したりする監督。

宮崎監督の作品は、風景の草1本も手で描いていますから、想像するだけでも気の遠くなるような作業です。しかもいい加減に描くわけにはいきません。

ああ、もう本当の本当に
ガチの本音
なんだと心から思います。

私と宮崎監督では雲泥の差があることは百も承知ですが^^;)

私も朝起きて
「頑張るぞー!」と思うのは、
制作の仕上げをする数日間です。

スケッチブックを開いたり、
Macを立ち上げた時に開く
その真っ白い画面を見ると、

嗚呼、またこの白いボードに
イチからデザインせにゃならん・・・
なんて、
なんて面倒くさい・・・。

と思います。

(恐らくクリエイターの方みなさん、日常にそう思っているのではないかと、勝手に想像しています。)

ただ、誰かにこの胸の内を言ったり、
SNSでつぶやいたりしません。

ただただ、
一人で
面倒くさい
と思っているんですね^^;)

がしかし、
ここで宮崎監督もこうおっしゃっているのですが、

「面倒くさかったらやめれば?」
「うるせえな」って
そういうことになる

ということ。

番組内ではさらに

「面倒くさいっていう自分の気持ちとの戦いなんだよ。

世の中の大事なことってたいてい面倒くさいんだよ。

面倒くさくないところで生きていると、面倒くさいのはうらやましいなと思うんです」。

と続けて語っています。

世の中の大事なことって
たいてい面倒くさいんだよ

↑なんて名言。

何十年もクリエイターの一線を走ってきた巨匠の方の言葉は、深みが違います。

これは、
他のクリエイターの人もよく言っていますが、

何かしらの依頼を受けて

頑張ります!という言葉が出てきたら
まだ何も計画できていない証拠

(ああ、面倒くせえなあ)と
心の中で思えるのは
良いアイデアがあって
やるべきことが既に見えている証拠

なんですね。

enchanted_fairy / Shutterstock.com

面倒くさい
という気持ちの中で
どこまでクオリティを
追求できるか

これが仕事をする人間に課せられた一つの宿命なんだと、改めて感じています。

私はこのドキュメント番組を視聴してから、どうもやる気がでない時は宮崎監督の作品を再生して、おゆはん時に見るようにしています^_^

人物やストーリーはもちろんですが、

夕暮れの美しい風景
葉の一枚が風になびく様子
雲や波の細かい描写

など、とても手で描いたとは思えないほどの美しい描写を観る度に、「私もちゃんとやろ」と密かに誓える時間を過ごせます。

そして「面倒くさい」というネガティブに聞こえるワードにも、

良いアイデアがある証拠

まずはデスクに向かおう

と一つひとつ制作していく、
ポジティブなバロメーターにしています。

こう思うことで
幾分気持ちが楽になります^^

それでは今日はこのへんで。

\お読みいただきありがとうございます/

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