買う人がどういう気持ちなのかを考えたデザインが大事な話

先日ネットの記事を読んでいると、こんなニュースを見つけました。

参考 みんなの声と一緒につくった堂々と持ち歩ける大人用紙パンツ「アテント」かくさないパッケージの抽選販売開始PR TIMES

大人用の紙おむつ「アテント」がパッケージデザインを刷新し、その新パッケージ商品の抽選販売を行うというニュースです。

刷新されたパッケージデザインはコチラ↓

特設サイトも素敵なデザイン。

元SMAPの草なぎ剛さんがイメージキャラクターとして登場しています。

画像引用元:エリエール/アテント特設サイト

 

日常的に介護用おむつを購入する人から、パッケージデザインに対する意見を集め、その意見を反映して作られた今回のパッケージデザイン。

表面は
とてもスタイリッシュに

そして裏面に
機能などの情報を集約

2021年8月現在は店頭で一般発売されておらず、特設サイトからの抽選のみで購入できるようですが、

普段購入している人から
意見を集めて
デザインを制作する

今、このようなクリエイティブがとても増えています。

 

そういえば昨年は
これまでになかったスタイリッシュなデザインの生理用ショーツが発売されました。

発信力があれば小さな会社でも1億円を集めて話題になる商品作りができる話

これは決して大きい会社が行ったプロジェクトではありませんが、普段生理用ショーツを利用する女性が中心となって制作された商品です。

 

私も以前勤務していた会社で、生理用ショーツや介護用肌着のパッケージデザインを制作していました。

ですが、その時は

購入するお客様の
気持ちより

バイヤーが

いや、

バイヤー様が
気に入るかどうか

の一点に重点を置いて
制作していました^^;)

なぜって、
バイヤー様にデザインをお気に召していただかないと、私たちは仕事がなくなってしまうからです。

がしかし、

そのバイヤー様というのが、
揃いも揃って

しじゅうを
過ぎた

おっさん

なのであります。

なので、

介護用肌着は
ピンクor緑
で優しそうなパッケージに

キャッチコピーは
着脱ラクラク!
ニオわない!

生理用ショーツは
ピンクorナチュラルカラーで
夜用に至っては
ネイビーで

キャッチコピーは
ムレない!
モレない!

書体もフォントも
ドーンと目立つように!

一目で
介護用・生理用
とわかるように!

↑などなど・・・
上記の条件が常識だったんです。

 

だけど中には

生理用品のパッケージを紙袋に入れてほしい

介護用品を持ってレジに並ぶのが恥ずかしい

と思っている人が
絶対にいるんですね。

Shuang Li / Shutterstock.com

 

会社員時代は、

一般量販店は、デパートと違い購入をヘルプする店員さんがいないので、パッケージの目立つところに全ての情報を集約することが必須

と言われながら
制作をし続けてきました。

そして、
それを疑ったことも
一度もなかったんですね。

\がしかし/

毎月の生理もない
しじゅうのおっさん達が

(もちろんバイヤーとしての
経験や修行は積んでいるんだろうが)

どこまでお客様の気持ちを
理解しているか、

今思うととてもギモンです^^;)

バイヤーとメーカーの商談イメージ

もちろん
全てのお客様の意見を取り入れて反映するのは、ムリなことです。

だけど、

こうやって改めて「アテント」の
パッケージ刷新のニュースを読むと、

作り手側の勝手なイメージが
必ず正しいとは限らない

ということに気がつきます。

 

あれもこれも載せるべき

一目でわかるようにするべき

今までのデザインは
こうだったからこうするべき


こういう思い込みも
ある程度は大事かもしれません。

けれど最終的に購入するのは
他でもないお客様。

こちらの都合や
思いだけではなく

買う人が
どう思っているか

を改めて大事にしたいと思う今日この頃です。

それでは今日はこのへんで。

\お読みいただきありがとうございます/

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