前回訪問時は諦めたベトナム戦争証跡博物館にも今回行ってきました。こちらはベトナム戦争の歴史が展示されている博物館。入場料は40,000ドン(約200円)です。
朝7時30分から開館しているので、早朝便で到着後その足で朝イチに行くことにしました。
(戦争証跡博物館の場所はコチラ↓)
(良かったら他の記事もどうぞ♪)
2023年ホーチミン滞在記:念願の「スイ・ティエン公園」に行ってみたら色々凄かった話 2023ホーチミン滞在記:「フレーム・ツリー・バイ・ザッカ」さんのお洋服がとっても可愛い話 2023ホーチミン滞在記:相変わらず可愛すぎる「ザ ミスト ドンコイ」に泊まった話 2023ホーチミン滞在記:行ってきたカフェ&コーヒーショップまとめ話 2023ホーチミン滞在記:行ってみたレストランまとめ話その① 2023ホーチミン滞在記:行ってみたレストランまとめ話その② 2023ホーチミン滞在記:<番外編>持って行って良かったものの話3階建ての立派な建物
到着したのは朝の8時半くらいだったのですが中は大混雑。世界中から毎年100万人以上の方が訪れる場所だそうです。
社会見学?らしき学生さんと観光客の人でゆっくり見れないほどたくさんの方がいらっしゃいました。
3階建ての立派な建物の中に展示室がたくさんありますが、3階から見学するのが順番なので3階から見ていきます。
- 3階:ベトナム戦争の歴史や回想、枯葉剤について
- 2階:侵略の様子や枯葉剤の影響などについて
- 1階:各国の報道の様子、特別展示など
しっかり見学したので2時間くらいここにおりましたが、行って良かった、と思える展示内容でした。
外のエリアには実際に使われた戦車や枯葉剤散布に使われた戦闘機、拷問に使われた檻などが展示されています。
目を覆いたくなるけどしっかり見ておくべき展示
↑こちらは枯葉剤散布の時にアメリカ軍が実際に装着していたマスク。
ベトナム戦争も枯葉剤も「なんとなく知っている」の程度で訪れたのですが、ここまで非道なものとは思わず、今回本当に行って良かった。ベトナム戦争の悲惨さや残酷さを目の当たりにしました。
3階と2階には当時の写真が多く展示されているのだけど、殺されたり、枯葉剤の影響を受けた赤ちゃんの写真がそのまま飾られています。
中には目を覆いたくなるような展示もありますがこれが紛れもない戦争の事実。全ての写真から目を逸らすことなくしっかり見ていきます。
枯葉剤の写真コーナーには、30年以上ベトナム戦争と枯葉剤の影響を取材し続けてきたフォトジャーナリストの中村梧郎さんの写真と、日本語のコメントも展示されています。
基本的に展示は英語とベトナム語なのですが、文字が読めなくてもその悲惨さがひしひしと伝わってくるのだけど、判読できる文章と写真を同時に見学すると、本当に悲惨な、もう絶対繰り返してほしくない・・・と心から思えてきます。
1階には当時の戦争反対の媒体があります
1階には日本をはじめ、当時の戦争反対運動に使われた媒体が展示してあります。
本当はもっともっとたくさんの展示物があって写真撮影もOKなのですが、ぜひご自身の目でご覧になっていただきたいと思います。
他にも楽しい場所がいっぱいあるし、ベトナムはご飯も美味しいし遊ぶ場所はいっぱいあるのですが、ここは本当に訪れるべきと痛感した場所。戦争の悲惨さを感じられる貴重な体験でした。
おまけ
ちなみに、、、私がベトナム戦争について学校勉強以外で興味を強く抱いたのが、高校生の時に手にしたこのCDアルバム。
今から30年以上前の1992年に発売された、レイジの1stアルバム「Rage Against the Machine」です。(↑写真は発売20周年を記念した再リリース版)
ジャケットデザイン、歌詞、音楽共に当時衝撃的だった1枚で、今でも思い出深いアルバムなのですが、特に印象深いジャケットデザインの写真には、一人の僧侶が焼身自殺をしている写真が使われています。
この僧侶さんは、ティック・クアン・ドッグ菩薩。
ベトナム戦争中に当時の南ベトナム政権が行った仏教徒への差別・弾圧に対して、1963年にホーチミン市内(当時のサイゴン市内)のカンボジア大使館前で焼身自殺を以って抗議しました。
(ティック・クアン・ドック菩薩ついてはウィキペディアに詳しく書かれています)
CD1枚から知った経緯で恐縮なのですが、その焼身自殺をしたティック・クアン・ドック菩薩の記念碑が、ホーチミン市にあるので、今回そちらにもお邪魔して手を合わせてきました。
大変穏やかで、そして厳かな雰囲気。他にもお参りにお越しになっている方がいらっしゃいました。
あまり上手く翻訳できなかったのですが、、、Googleの画像翻訳機能を使って記念碑横にあるベトナム語の展示物も読んでみると、戦争当時の仏教弾圧の様子が解説されています。
ご興味ある方はぜひ行かれてみてください。周りは少し騒がしいですが、ここは静かで緑いっぱいで蓮の花が美しい場所です。
それでは今日はこのへんで。
コメントを残す