ふなばしアンデルセン公園に学ぶリピーターを増やす方法

今日、打ち合わせのため都内に向かう途中、久しぶりにJR船橋駅を利用しました。
私の自宅兼事務所がある千葉県柏市から電車で20分ほどの場所にある千葉県の街です。“ふなっしー”の街ですね^_^

そんな船橋に、
世界最大の旅行口コミサイト
「トリップアドバイザー」の
トラベラーズチョイス 世界の人気観光スポット2015(日本)」で、堂々の第3位に輝いたテーマパークがあるのをご存知でしょうか?

第1位と第2位は、みなさまご存知の
東京ディズニーランド&ディズニーシー。

第3位は
ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)
・・・かと思いきや、
これが意外にも第4位。

第3位は
公益財団法人が運営する
「ふなばしアンデルセン公園」
なんです。

このトリップアドバイザーのランキングは、来場者数を基準にした順位ではなく、「旅行者の体験に基づいた最もホットな旅先のランキング」。

要は「遊びに行ったお客様が満足した体験をしたランキング」なんですね。

1987年に船橋市の市制50周年を記念して作られた「ワンパク公園」に施設を追加し、1996年に新装開園した、ふなばしアンデルセン公園。

公益財団法人が運営のため、ディズニーランドやUSJなど大手企業が運営するアミューズメントパークが持つ予算はなく、大規模なアトラクションなどを投入することはできません。派手な広告も打つことはできません。

そして「予算がない」感を象徴するような
このホームページ。

スマートフォンで閲覧しても、

↑この通りなんです。(見難い)

ですが、ふなばしアンデルセン公園は
親子三代が1日中楽しめるパークとして有名で、来場者の7割がリピーターと言われています。

以前は賑わうこともなく、入場者も現在の半分ほどでガラガラだった園内。

この状況から、
「来場者の7割がリピーター」
「日本の人気観光スポット第3位」
に立て直したのは、
就任した園長さんが「園内のことを観察しまくる」ことを徹底した結果なんですね。

どんなお客様が遊びに来ているのか?
どんなことにお客様は喜びを感じているのか?
スタッフはどのように働いているのか?

この3つを自ら園内を歩き
徹底的に観察しまくったそう。

やがて、
園内に来ているお客様は、咲いているお花を目当てに来場している人や、写真撮影をしている人が多いことに気がつきます。

そこで、
園内に季節ごとに楽しめるものや、珍しい品種のお花を増やし園内をリニューアルしていきます。

そして、
従来テーマパークでは禁止されがちな、飲食物やテントの持ち込みもOKに。
お休みの日にお弁当を持った家族が楽しくピクニックできる環境を作り、家族のお財布に負担をかけない公園にしていったんです。

ちなみに、
東京ディズニーランドに家族4人(大人二人・小学生二人)で朝から遊びに行くと、入園チケットだけで24,800円。

それにプラスして
園内で3食を食べると、1食1人1,000円で計算しても12,000円。パーク内のレストランはとても高額なのでこれ以上かかる場合ももちろんあります。

単純計算でも、家族4人で遊びに行くと
1日過ごすために36,800円が必要です。

ところが、
ふなばしアンデルセン公園の入場料は、
大人900円、小学生200円、65歳以上は無料です。

そしてお弁当も飲み物も持ち込みOK。

また園内では、ミニ鉄道コーナーや乗馬体験エリアなど、お花を観察する以外に楽しめる要素がいっぱいあり、それも1回100円からの参加費。

お弁当や飲み物を持っていけば、
家族4人でも3,000円以内で1日楽しく過ごすことができるんですね。

お花の品種を増やしたり、設備維持にはもちろん経費が必要ですが、

派手な広告を出さなくても、ホームページを斬新なデザインにしなくても、来園したお客様に超満足してもらうことに徹底的にフォーカスした結果、リピート率7割のパークになり、世界最大の口コミサイトで第3位に選ばれるようになったふなばしアンデルセン公園。

「お客様のことを見る」ことで、予算がなくてもできることを発見できる、
そんな大事なことを教えてもらった気がします。

ちなみに現在は、

真冬に咲く「アイスチューリップ」が見頃のようです^_^
今月2月中旬くらいまで楽しめるみたい。

私も今度行ってみようと思います。

MEMO
ふなばしアンデルセン公園
住所:千葉県船橋市金堀町525
(JR船橋駅からバスで40分、新京成線三咲駅からバスで15分)
https://www.park-funabashi.or.jp/and/index.htm

それでは今日はこのへんで

\お読みいただきありがとうございます/

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