今朝、メールをチェックしていると「営業はいらない」というタイトルで一通のメールマガジンが。
そこには水戸政和さんの著書で16万部突破のベストセラー「営業はいらない」についての解説が書かれていました。
この本には、
技術の進化によって営業マンの代替が可能になる、
個人の営業力に頼ることは時代遅れでありビジネスモデルの転換が求められている
ということが書かれています。
(営業を生業としている人だけではなく、仕事をしている人全ての人にオススメしたい内容です。)
そんな本を解説を読んでいると
昔勤めていた会社の営業マンについてふと思い出したので、今日は私が以前に勤めていた会社の営業について書き綴ろうと思います。
以前に勤めていた会社で、私は企画制作(デザイン)担当の部署に所属していましたが、営業担当の方達とはとても仲が良く、勤務が終わった後も食事に出かけたり、たまにですが休日はみんなで遊びに行ったりしていました。(決して強制ではない)
会社が終わった後飲みに行くと、だいたい会社の上司の悪口を・・・なんてよく聞く話ですが、そんなことは殆どなくいつもくだらない話をして本当にお腹の底から笑ったり、時には真剣な話をしていたことを今でも思い出します(若い私はよくご馳走になっていました)
(当たり前ですが)仕事も真剣にしていました。
人数も少ない営業所だったので、本当にチームワークが良かったんですね。
その会社では、
「良いデザインは売れること」
ということを仕事を通して学びましたが、
「営業=コミュニケーション能力」
ということも同時に学びました。
決して超繁盛している会社ではなかったし、思い返すとブラック企業のような一面もありました。
ですが、
営業担当の元気の良さだったり、お客様ファーストで動く姿だったり、それでいて中で働く事務担当や私たち企画担当への気遣いを忘れなかったり(差し入れもたくさんいただきました)、クレームに冷静に対応する姿は、今の私のコミュニケーションの能力の基盤になっています。
中には
「あれ??この人、ヤ◯ザのカシラかな?」
と思うくらい強面で横柄なクライアントもたくさんいました。
(私が勤めていた会社に限った話ではないと思うけど)
営業担当とそのヤ◯ザがいる会社(←組事務所と呼んでいた)への打ち合わせに同行した時、当時の私だったら「ひー!怖い>_<」とビビって何でも言われるがまま要望を聞いていたと思いますが、当時そんなに年の変わらなかった営業マンのその冷静な対応に感動すらしたものです。
勤務終わりにご飯に行ったある時、
「ニシさんはいいよな、
手に職があるからどこに行っても食べていけるよ」
と言われたことがありましたが、
今思うと、
その営業マンのコミュニケーション力こそ
転職しても
ご自身で会社を起こしても
どこに行っても使える万能の能力だと思っています。
結局私はその会社を辞めてフリーランスになっていますが、もしあの営業マンの方達と一緒に仕事をしていなかったら、今フリーランスで食べていくことなどできなかったと思います。
それくらい私にとっては色んなことを勉強させてもらいました。
出会いの幅が狭く私の視野が狭いのかもしれませんが、
フリーランスになって様々な方とお会いしましたが、手に職があっても最新鋭の情報を知っていても「この人とは一緒に仕事したくねえな」と思うクリエイターの方にたくさん出会いました。
その人たちに共通することは、
「コミュニケーション力皆無」
だった、この1点に尽きます。
素晴らしい営業担当の人は、
ただモノを売るセールストークが優秀だけではなく、相手が「買いたくなる」ようなコミュニケーションを取るし、気遣いのパワーがハンパないです。
なので、
「営業はいらない」の言葉の本当の意味は、
今の自分が持っている能力に満足してしまい
「時代に合わせて常に勉強していない人はいらない」
という意味なのではないかな、
と思ったりしています。
セールストークが優秀でも、マーケティングに詳しくても、そのベースは優秀な営業マンの人が持つようなコミュニケーション力の上に成り立っている、
とふと昔のことを思い出してみる今日この頃です。
それでは今日はこのへんで
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