以前から本ブログで掲載している
「現場一筋35年のシェフに学ぶ集客」シリーズ。
↓以前の連載はこちらからどうぞ↓
連載:現場一筋35年のシェフに学ぶ集客 ー「原価率」ではなく「価値率」を考えるーこの連載では、
惜しまれながらも2020年9月に閉店した、柏駅東口の二番街アーケードの入り口にあったパスタ&ピザのレストラン“モンテローザ”さんのシェフ・野口正春さんが現場のスタッフのために残したメモを元に再編集した記事をご紹介しています。(本ブログには掲載許可をいただいています)
気がつけば
この連載も16回目。
コロナウイルスの影響で、色々環境が変わってしまいましたが、野口さんからいただいたメモを今でもたまに見返して、大事なことに気づく毎日です^_^
ではでは久しぶりに
現場第一主義の野口シェフが、
スタッフの方に残した
「メモ」をご紹介します。
「集客」と言う常識を
「習客」にチェンジせよ
今の飲食店における
「しゅうきゃく」は
「集客」意識でなく
「習客」意識を持つべきだと、
勝手に断言します。
「習客」とは、
来店が習慣になってくださる
お客様の事です。
これは、
繁盛店を考えれば
わかりやすいと思います。
繁盛店の特長は、
お店が「集客活動」を
必死でやっているというよりも
お客様の方から、
勝手に集まってきます。
勿論、本当に勝手に
やってきているのではありません。
お客様は、
過去の来店経験や、
お店の評判を聞きつけて
その店を訪れ、
気に入り、
再来店を繰り返すようになっています。
「集客」と「習客」の違いについて、
もう少し踏み込んでみましょう。
これは、ある意味、
大手との差別化を図る上で
とてもシンプルで重要です。
大手が取り組んでいるのは、
紛れもなく「集客」活動で、
ネームバリューを活かしながら、
新メニュー、
新キャンペーン、
ディスカウント、
と矢継ぎ早に
「集客」の為に手を打ってきます。
なぜなら、
マニュアルを中心視しすぎて
それしか出来ないのです。
これ自体、
大手の宿命であり、
弱みなのです。
我々のような小さな飲食店は、
大手に対して、
「集客」VS「集客」の
戦いを挑んではなりません。
小さな飲食店が一番強みを発揮できる、
「集客」VS「習客」の
戦いに持ち込む。
これこそが、
負けない絶対条件です。
来て頂いているお客様に感謝の心を
「表現」し、
お客様が「また来たい店」
だと思ってくれたら、
目先の売り上げに不安を
感じることなどないのです。
我々のお店は、
日々のお客様の来店を
本当に感謝してますか?
どこか、
当たり前になっていませんか?
そして、
その感謝の心を表現出来てますか?
心は大切です。
でも、お客様は心の中を
読み取ってはくれません。
言葉を使い、表情を使い、
感謝の気持ちを表現し、
お客様に伝えきってください。
基本的に、「集客」には
お金が必要ですが、
「習客」はお金を使うと言うよりも
「実現力」
「実行力」
が必要です。
そして、
「集客」は立地にも左右されますが、
「習客」は立地は関係ありません。
また、
「集客」は、
「お店が集めたお客様」
であり
「習客」は
「お客様が集まってくるお店」
と考えてください。
お金はかからず、立地も関係ない、
それでいてお客様の方から
集まってきてくれる、
これが、我々のような、
小さな飲食店が
取り組む姿勢ではないでしょうか?
今日は、
小さなお店が取り組むべき
集客ではなく習客
についてご紹介しました。
これは飲食店に限った話ではないですよね。
私たちのようなフリーランスのクリエイターにももちろん必要なことです。
今、集客テクニックを教えてくれるセミナーや講座はごまんとあります。
もちろんテクニックも大事です。
だけどテクニック以上に、
言葉や表情で気持ちを伝える
人としての基本の所作が、実は仕事を続ける上で一番大切なのだと改めて気がつきます。
そしてどんなことがあっても決して腐ることなく、目の前の仕事に対して感謝して真摯に取り組みたいと思う、そんな野口シェフの「メモ」でした^_^
もらった「メモ」はもう残り少なくなってきましたが、また残りもこちらでご紹介したいと思います。
それでは今日はこのへんで
\お読みいただきありがとうございます/
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