連載⑤現場一筋35年のシェフに学ぶ集客 ーお客様を呼ぶことを常に手抜きしてはいけないー

先日から本ブログで掲載している「現場一筋35年のシェフに学ぶ集客」シリーズ。

↓以前の連載はこちらからどうぞ↓

つい通いたくなる飲食店の味以外の要素 連載①現場一筋35年のシェフに学ぶ集客 ーその広告は「来店お断り」と言っていないかー 連載②現場一筋35年のシェフに学ぶ集客 ー小さい飲食店が生き残る秘訣ー 連載③現場一筋35年のシェフに学ぶ集客 ー“舞台意識”を持てばルーチンワークの行動も変わるー 連載④現場一筋35年のシェフに学ぶ集客 ーその容器にそのプリンはおかしいやろ!?ー

柏駅東口の二番街アーケードの入り口にある、パスタ&ピザのレストラン“モンテローザ”さんで、シェフをされている野口正春さんが、現場のスタッフのために残した「お客様に対する姿勢について」書かれたメモを元にして、本ブログ用に再編集した記事をご紹介しています。(本ブログには掲載許可をいただいています)

“お客様思考”、“お客様目線”をいつも大事にしている野口シェフの言葉は、飲食店で働く人だけではなく、これからのクリエイターが忘れてはいけないことの一つ。

私もこのブログで度々
「チラシを作ることがゴールではありませんよ」というテーマで記事を何本か書いてまいりましたが、今日のテーマもまさしくそれに繋がる大事なことでございます。

飲食店は、言うまでもなく「商売」です。

そして、あなたは、
商売をしていく「商人」です。

 

そして、商人は
「お客」を相手に
儲けを出していかなければなりません。

 

何を今さら・・・・と
思われるかもしれませんが、
私が見てきた飲食店の現場では、
この事を理解していない人が
多すぎるのです。

 

具体的に説明する為に、
飲食店の新規開業を
イメージして頂きたいと思います。

 

まず白紙の用紙を用意してください。

 

その用紙の真ん中に線を引き、
右上半分の上に
「お金が出ていく項目」と書き

 

左上半分の上に
「お金を得る為の項目」
書いて下さい。

 

書き終わったら、
あなたが新規開業を行う上での
行動がどちらかに当てはまるか
分類してほしいのです。

 

例えば、
テーブルや椅子は、お客様に利用して頂くものですから、
結果的に「お金を得る為の項目」ですが、
最初に購入すると言う意味では、
「お金が出ていく項目」と考えて下さい。

 

・・・・・・・・・・

 

いかがですか?
ほとんどが、
「お金が出ていく項目」だらけに
なったのではないでしょうか?

 

つまり、

「お金が出ていく項目」は、
あなたが商人(売り手)の立場ではなく、
お客(買い手)、の立場
となる項目です。

 

勿論、
何も買うなと言っているのではありません。
必要な物は当然、買うべきです。

 

伝えたいと言うのは、
買うにしても、
商人の心を持って買い物をする事。

 

そして、それ以上に、
あなたのエネルギーのほとんどを、
「お金を得る為の項目」に
集中させる事が
重要と言う事です。

 

以前、
私自身も新店オープンを何度も経験しましたし、
また、それ以上に
新店のヘルプも何度もやりました。

 

そして、
新店の新店長はこんな考えになります。

 

「チラシはどこに頼もうか?」
「求人媒体はどうするか?」
「ユニホームはどうするか?」
「業者は、どこにしようか?」

等々・・・

 

100%「お金が出ていく項目」なのです。
そして、このような思考の人達は、

「何とかオープンにこぎつけた」

「おかしいな、お客がきてくれないぞ」

ということになってしまいます。

 

言うまでもなく、
この場合、
飲食店の形ができた状態は
オープンにこぎつけただけ。

 

これは、完全に

「スタート」と「ゴール」
を、履き違えた思考なのです。

 

オープン数日前は、
いろいろな業者が入れ替わり立ち替わり訪れます

だから、何だか、
着々と準備が進んでいる気になりますが、

 

逆に言えば
業者の商売が着々と進んでいるだけなのです。

 

その証拠に、
どれだけ人がきても、
金を払うばかりのはずです。

 

あなたは、
あなたの商売を成功させる為に、
いかにして、
お客を呼ぶか真剣に考えなければなりません。

 

いかがでしょうか?
私たちのお店は、すでに営業していますが、

営業している以上、
いかにお客を呼ぶと言う事に
手抜きがあってはなりません。

 

この事に、
いつでも「全力投球」しなくてはならないのです。

手抜きをした瞬間に
競合店の餌食になってしまいます。

私も新規開店の整体院のチラシや、最近では飲食店の大型看板も作りますが、
チラシさえ作れば、
看板さえ変えれば、
お客様が来るわけではありません。

チラシ作って看板を作っただけで集客に成功するのであれば苦労はしません。

チラシを作る前に、看板を作る前に
大切なお店の強みの部分や、ターゲットをしっかり見つめることがとても大事ですし、小さい会社やお店なら自分で発信していく姿勢を持つことも少なからず必要です。

「うちのサービスはいいんですよ。どこもやってないんですよねー。(えっへん)だからチラシとかホームページだけあればお客さん来ると思うので作ってください」と言わんばかりの経営者の方からもたまにご依頼をいただきますが、
じっくり時間をかけて、よーくお話を聞くと
「うーん・・・それだけではちょっとチラシ作っても厳しいかもですね・・・」という結論に至り、その時には遠慮なしにご依頼をお断りします。

①数ある同業他社の中から自分を選んでもらい
一人の方に来店いただく、

②そしてリピートしてくれるようなサービスを全力で行う

③またリピートしてもらう

この非常にシンプルな3ステップが難しいから、
集客の秘訣教えます!の高額セミナーや
従業員育成虎の巻、
みたいな商材や
様々なビジネス書、自己啓発本がたくさん世の中に出回っている。

チラシやホームページができれば、「準備が進んでいる感」が出ます。
でも「準備が進んでいること」と「お客様が来てくれる」ことは
別なんですね。

「準備を進めている間」も
「お客様のことを考える」ことが、
作られたチラシ、ホームページ、看板の力を120%以上発揮することに繋がるのではないかな、と思います。

もちろん、「お客様のことを考える」作業も一緒に手伝います^_^

それでは今日はこの辺で

\お読みいただきありがとうございます/

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