クリエイティブにも必要な“ワンチーム”の話

先日いつもと同じように仕事をしていると、夕方ごろ本ブログでも度々紹介している犬の健康食品のクライアントさんから電話がかかってきました。

受け取るとどうやらこの後放送されるニュース内で、このクライアントさんが現在絶賛発売中の犬用おせち料理が映るとのこと。事務所に録画機器がないので録画してもらえないですかねー?というお電話内容です。

オンエア中は私もまだ仕事が終わっていなかったので後ほど録画を見直すと、いつもお邪魔しているクライントの事務所と社長さんの家族であるワンちゃん、商品のおせち料理、そして私が作ったランディングページがテレビに映っていました。

長年デザインのお仕事をしてきましたが、自分のデザインがテレビに映るのは初めて^_^

20代の頃は、私がデザインしたパッケージデザインや販促POPが大手のコンビニエンスストアや全国チェーンの量販店に並んでいるのを見た時それはそれは大興奮して、写真に撮ったり(ガラケーで)、時には嬉しさのあまり購入したこともありますが、今は店頭に並んでいるのを見ても、今回のようにテレビに映っているのを見ても「ほー、映っとる」くらいにしか思えなくなりましたが・・・。

それでもこのように取り上げられているのを見るのは、
自分の仕事がクライアントさんの役に立っていると実感できる嬉しい瞬間です。

いつもはエッジの効いたファッションをお召しのクライアントの社長さんも、この日ばかりは美しいスーツ姿でテレビのインタビューに登場。

「犬も家族の一員と思っていて、その思いをみなさんと共有できればという思いで、長年改良を重ね販売しています。」とお答えになっています。

私がこのクライアントさんとお付き合いを始めたのは3年半前。
おかげさまでランディングページのデザインを変更して売上にも貢献。今年のおせち料理は、現時点で昨年の5倍売り上げているそう。

「ニシさんの作ってくれるページのおかげで売上が本当に上がったんですよ」と、この仕事をしていて本当に身に沁みる嬉しくありがたいお言葉をいただくのですが、私はここで思うことがあります。

もちろんデザインの見易さ・見にくさで売上は変わります。

ですが、デザインの力だけでは売上は上がりません。
企画や販売に携わる全ての人の気持ちが同じベクトルを向いているから“売上”が上がっているんです。

まずカメラマンの方に商品を美しく撮影していただき、ページを見たお客様が「あ、美味しそう!」と感じてくれる写真に仕上げていただくこと。

そして何よりもクライアントの社長さん、社員さんが犬と犬の飼い主さんのことを真剣に考えること。

このように企画や販売に携わる全員の気持ちが「良い商品を届けたい」となって初めて“売上”という結果に結びつくんですね。

今年の流行語大賞はラグビーワールドカップで日本代表チームが掲げていた「ワンチーム」という言葉でしたが、ラグビーだけではなくビジネスにも「ワンチーム」の意識を持つことが大切だと本当に感じています。

クライアントだけのチーム。
クリエイターだけのチーム。

一つの企画に対して、違う考えや思いを持つ2つのチームが携わってはダメなんです。


Faiz Azizan / Shutterstock.com

この犬のおせち料理を販売している会社の社長さんは、ご自身もワンちゃんをご家族に迎えていますが、このワンちゃんが以前病気で苦しんだ時、市販のドッグフードから手作りご飯に変更した時にその体調の回復具合を目の当たりにし、「食事が健康」を作ると実感。

以来、手作りの犬用ケーキやおせち料理、おやつなどを大手ECサイトで販売していますが、見た目だけを追い求めて派手な装飾を施した食品は作らず、

まず犬にとって健康か?アレルギーを持っている子は食べられるか?年ととって歯が弱い子、胃腸の弱い子はどうか?などいつも犬にフォーカスした商品づくりをしています。

なので、写真映えするような生クリームを使ったデコレーション、アラザンなどは一切使用していませんし、おせち料理にも華やかですが犬の体調不良の原因になりそうなカニやエビ、卵は使用していません。

原材料も全国から本当に信頼できる農家さんを自分で探すという徹底ぶり。

この徹底ぶりは前からもリピートのお客様に大変評価され、この会社には既に多くのファンのお客様がいらっしゃいますが、ここ数年起こっている「ペットブーム」「健康ブーム」と重なり、これまで地道に作り続けてきた商品が、今さらに評価されています。

言葉やデザインの力で確かに売上は変わります。

ですがその力は100%ではありません。

売っている社長自身や社員の人が「よし、頑張るぞ!」と思って良い商品づくりをすること。クリエイティブを担当する側も「お客様に届く良い広告を作ろう!」と思って制作すること。

どちらが欠けてもバランスは悪い。
この二つの気持ちが揃って初めて満足する結果が得られるんですね。

言葉やデザインのクリエイティブ部分が、社長さんたちの「売る気スイッチ」をオンにする役割となれば、本当に嬉しく思い自分の制作物が美しく仕上がる以上にやりがいのあるかけがえのない仕事だと思っています。

これからもそんな社長さんの役に立つ仕事をしていきたいと思います^_^

テレビに出たらもっと売れるといいなー。

それでは今日はこのへんで

\お読みいただきありがとうございます/

●過去の制作実績はコチラから
制作実績を見る
●グラフィックデザイン、セールスコピーライティングのご依頼はコチラから
お問い合わせフォーム
●Twitter
→@nishi_megumi_24

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA