メモを取ることの大切さについて改めて考えてみた話

先日、意気揚々とiPad OSの話を書いたばかりなのですが、

(その時の記事はこちらから↓)

iPad OSが良すぎて文章だけの仕事ならノートパソコンいらないかも、と思った話

本日ある不具合に気がつきました・・・。
それはiPad OSへのアップデートによりこれまでApple純正メモアプリで書き留めておいたメモの閲覧不可。最近は専らノートアプリ「Good Note」を使用していますが、Apple純正メモアプリも意外に使い勝手が良かったので、iPadを導入してからしばらく使用し続けていたのですが、先日行ったiPad OSのアップデートで過去メモが閲覧できないという不具合が(T_T)


(↑何時間経っても永遠に「読み込み中」の状態)

滅多にお会いできないような人から聞いた貴重なお話しの内容なども全て書き留めておいたのにややショックですが、Appleのアップデート時にはよくあること。私が迂闊でした。

ちなみに普段仕事でバリバリ使用しているMacにも新しいOSが登場。新OSのCatalinaは、先日からスタートしていますが、クリエイターの中では「すぐにアップデートしない」というのは常識中の常識。
Appleの公式サイトを見るとメリットばかり書かれていますが、OSアップデート後にこれまで使用しているAdobe関連アプリに不具合が出て正常に動作できないという可能性も毎回大いにあります。仕事に支障が出ると大変なので、Appleが書き綴っているコピーには惑わされず、Mac OSのアップデートはいつもしばらく様子を見てから行うようにしています。

そんなメモの不具合を考えると、
やっぱり紙とペンでメモをとったほうが確実なんちゃうか
とメモの原点について考えさせられます。

紙とペンなら充電を気にすることもありませんし気軽ですし、バックアップを取る必要もなく、OSの新旧にまどわされることもなく、大事に保管しておけば100年後も見返すことができます。(お墓にも入るしね)
新しい機器は確かに便利で何でもデジタル化が進んでいますが、この「メモを取る」という作業は人に残された非常に有効な「アナログ作業」なのではないかとひしひし感じています。

私はヤクルトから阪神、楽天の監督時代しか知りませんが、
かの名将・野村克也さんは、現役の選手時代からどんな時もメモを取ることを習慣にしていたことは有名な話。常に小さいメモ帳とペンを持ち歩いていたそうで(アナログだから充電器はいりません)、自宅でテレビを見ている時も、眠ろうとしていた時にふと気づいたことも何でもメモに書き留めていたそう。

参考 “最強の知将” 野村克也はメモ魔だった。「紙に書く」がスキルアップに効く納得の理由。スタディハッカー

かつてわたしが南海に在籍していたときに、ドン・ブレイザーという外国人選手が入団してきた。わたしは彼がチームメートになったのを機に、食事に誘いまくり、野球について質問攻めにした。というのは、彼が日米野球で来日した際に見せてくれた頭脳的なプレーが、鮮烈に記憶に残っていたからである。

ブレイザーに話を聞くときは、いつもノートを手にしていた

ただ会話を重ねるだけでは自分の身につかないからである。

このノートに書き出すという行為が、「聞く」ことの質を高めてくれると思っている。ノートに書き記した文字をあらためて読んでみると、「この答えは矛盾するのでは?」「あのことはそういう意味だったんだ」という気づきがある。そして、振り返ることで、新たな疑問が生まれ、それが次回の質問となる。

こうしてわたしのノートは、ブレイザーから学んだ野球理論でどんどん埋まっていった。そしてノートには、その理論を実践したことに対する自分なりの解釈も書き加えていった。ノートを真っ黒に埋め尽くしていく作業はじつに有意義で、興味深く、野球における視野が広がる感覚が楽しかったものだ。

彼がいなければ、また彼に聞くことがなければ、選手としても、そして監督としても、わたしが成功することはなかったと思っている。

また野村克也さんはこのようにも語っています。

なぜメモを大事にするのか。

ひとつ目の理由は、メモをすることが習慣になると、感じることも習慣になるからである。メモには、事実だけでなく感じたことも書き留める。それを読み返すことは感じたことを確認することになるし、時間が経つと新しい発見をすることもある。

ふたつ目の理由は、人間は忘れやすい生きものだからである。人間の記憶ほどあてにならないものはない。ときには、平気で自分の都合のいいように事実をねじ曲げる。起こったことを記録として残しておかないと、なにが正解だったのかわからなくなる。だから、メモとして残しておくことが大切なのだ。

私もついうっかり、ミーティング中のホワイトボードに書かれた内容を撮影し写真に収め、スマホをメモ代わりにしてしまうこともあります。
でもそれには自分の思考を書き留めることはできません。ただの「情報」として存在しているだけになるんですね。
そのミーティングを最大限に活かすためには、やっぱり自分の手で書き留めて後で見直すことができ、その時に一緒に書き込んだ自分なりの解釈も一緒に見直すことが大切です。

例えば、コピーを作る前のヒアリングの時も、事前にWordなどで入力いただいたヒアリングシートを元にミーティングを行うのですが、その時に大事だと思ったことはメモに強調して残しておいたり、ヒアリングシートに乗っていないことでも重要なことは書き留めておくと、後の制作時に見直した際に大変役に立ちます。

iPadのメモはiCloudを経由して、iPhoneやMacでも閲覧できて便利だったのですが・・・。
消えるなんてひどい(T_T)
週末時間が取れた時に、ゆっくり復旧の糸口がないか調べてみるつもりではいますが・・・。

これを機にまた「アナログ人間」に戻ろうかと思案中です。お気に入りの素敵なノートとペンを使って、書くことが楽しくそして習慣になるようなミーティングを心がけたいなと思った今日この頃です。

それでは今日はこの辺で

\お読みいただきありがとうございます/

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